シャツをおしゃれに着こなしたい時に意外と迷うのが、ボタンのマナーです。シーンや種類によって「留めるべき?」「外すべき?」と、考えてしまう人も少なくありません。
そこで今回は、シャツのボタンに目を向けて、シーン別やシャツの種類別にシャツのボタンのマナーと着こなし方を紹介します。シャツに使われるボタンの呼び方や種類、特徴についても紹介するので、シャツを正しくおしゃれに着こなしたい人はぜひ参考にしてください。
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シャツのボタンの呼び方
仕事やプライベートでよくシャツを着ていても、意外にボタンの呼び方までは知らないという人もいるのではないでしょうか。まずはシャツのボタンの基礎知識としてボタンの呼び方を紹介します。
シャツの一番上のボタンは、「台襟ボタン」と呼びます。台襟ボタンは、シャツの襟を支える台襟の位置についており、台襟ボタンの下にある上から2番目のボタンが「第一ボタン」となります。
シャツの袖の切り込みが入った部分、剣ボロについている小さいボタンは「剣ボロボタン」もしくは「ガントレットボタン」と呼びます。ガントレットとは、中世の騎士が手の防護のために装着していた装甲手袋のことです。剣ボロボタンには、袖口のだぶつきを抑える効果があり、上質のシャツには必ずついています。
シャツのボタンの種類
シャツのボタンにはさまざまな種類があります。ボタンを変えるだけで、シルエットや襟型を変えるのと同じようにシャツの印象はガラっと変わります。
色のついたボタンは、想像するよりもシャツ全体の印象をカジュアルに変えるため、ビジネスシーンで着用するシャツなら白系のボタンを選ぶのがおすすめです。
主要な5種類のボタンの特徴や雰囲気を紹介します。
2-1 白蝶貝ボタン
白蝶貝ボタンとは、白蝶貝という2枚貝の貝殻から製造するボタンです。白蝶貝はアクセサリーや時計の文字盤にも使用される高級素材で、白蝶真珠の母貝としても知られています。表面の質感は滑らかで、白くパールのような深みを帯びた光沢が一際美しいボタンです。裏面も表と同じように白く、光沢があります。
白蝶貝はボタンの中でも最高級品で、同じ貝ボタンの高瀬貝と比較しても価格は2~3倍と高価です。主に高品質なオーダーシャツに用いられます。
2-2 高瀬貝ボタン
高瀬貝ボタンとは、高瀬貝という巻貝の貝殻で製造した貝ボタンの一種です。貝ボタンには、熱に強い反面衝撃に弱いという特徴がありますが、貝殻が巻いている部分をくり抜いて作る高瀬貝ボタンは比較的丈夫です。
ボタンの色は、かすかにベージュがかったアイボリーに近い白色です。天然素材から作った貝ボタンのため、一つひとつに異なる光沢感があります。ボタンの裏側には貝殻の外側の柄が残っており、赤や緑のまだら模様が見られます。
2-3 茶蝶貝ボタン
茶蝶貝ボタンは、茶蝶貝という2枚貝の貝殻から作られたボタンです。
茶蝶貝は、マベ真珠の母貝でマベ貝とも呼ばれており、色味は、赤味を帯びた茶色です。
やわらかくグリーンやピンクに輝く虹色の光沢が特徴で、優しく温かみがある印象のボタンです。
茶蝶貝ボタンはビジネス用途のシャツに合うボタンではありませんが、ナチュラルな印象のニットなどとの相性は抜群です。
2-4 黒蝶貝ボタン
黒蝶貝ボタンは、黒蝶真珠の母貝でもある2枚貝、黒蝶貝から作られたボタンです。その名の通り黒い貝ボタンです。色味はものによって異なり、シルバーに近い色のボタンもありますが、しっかりした黒さのあるものほど良質と言われています。真珠層の虹色の光沢がエレガントな印象のボタンです。
ただし、シャツと合わせる場合にはカジュアルさが強い雰囲気になるため、ビジネス用途のシャツにはあまり使用されることがありません。麻やデニムなど、カジュアルな素材感のシャツと合うボタンです。
2-5 ポリエステルや樹脂ボタン
天然素材以外のボタンには、石油を原料としたポリエステルやABS樹脂、再生PETボトル樹脂などを原料にしたボタンがあります。
なかでも主流のポリエステルボタンは、貝ボタンなどの天然素材に近い色柄や光沢を表現できることから広く用いられており、多くのシャツに使用されています。ポリエステルボタンは、耐熱性、強度ともに強いという特徴があります。ただし、同じものを大量生産するため、天然素材の貝ボタンと比べると光沢や輝きが単一的な印象になります。
【シーン別】シャツのボタンのマナーと着こなし方
ここからは、シャツのボタンのマナーを紹介します。
まずは、シーン別の基本的なマナーについてです。シャツのボタンを留めるのか、外すのかなどのマナーはシーンによって異なります。
シャツの種類別のボタンマナーについて、解説します。
3-1 ネクタイ着用のビジネスシーンでは留める
商談やプレゼンなどネクタイを着用するビジネスシーンでは、シャツのボタンは一番上のボタンを含めて全て留めるのがマナーです。
台襟のボタンを留めると窮屈に感じる場合、中にはボタンを留めない状態でネクタイを締める人もいますが、ビジネスシーンにおいてはマナー違反です。ビジネスシーンや面接では特に相手に与える印象が大切なため、ボタンは上まできっちり留めましょう。首元に窮屈さを感じる場合にはシャツのサイズを見直すのがおすすめです。
3-2 ビジネスカジュアルで着用する場合は状況による
最近ではビジネススタイルのカジュアル化が進み、社内にいる場合などはネクタイを締めなくても問題ないという会社も増えています。ビジネスカジュアルシーンなどノーネクタイでシャツを着用する場合、基本的に台襟のボタンは開けても問題ありません。
3-3 結婚式などのフォーマルシーンでは必ず留める
結婚式や葬儀などのフォーマルシーンではネクタイの着用が必須です。シャツのボタンは必ず一番上の台襟ボタンまで、全てのボタンを留めるのがマナーです。
結婚式では、ネクタイを着用することを想定してシャツの種類はレギュラーカラーやワイドカラーを選ぶのがおすすめです。ボタンダウンシャツはカジュアルな印象が強いためフォーマルなシーンでは避けるのが無難です。
【シャツの種類別】ボタンのマナーと着こなし方
シャツは種類によって、デザインだけでなくふさわしい着用シーンも異なります。このため、ボタンのマナーもシャツの種類によって異なります。
ここでは、主な7種類の襟型のシャツについて、ボタンのマナーや着こなしを解説します。
4-1 レギュラーカラー
レギュラーカラーは、襟の開きが75~90度の襟型です。襟の種類の中でも最もベーシックなデザインで、あらゆる場面で活躍します。特にビジネスシーンやフォーマルなシーンで着用できる為、レギュラーカラーのシャツはシャツの筆頭と言える存在です。
ネクタイを着用することを想定した襟型のため、シャツのボタンは必ず全て留めて着用するのがマナーです。就職活動や商談など初対面の人と会うような大切なシーンでは、白いレギュラーカラーのシャツにネクタイを締めた着こなしがおすすめです。相手に信頼感や清潔感を与えることができます。
【参考】レギュラーカラーに合わせるネクタイを探すならこちら
4-2 ワイドカラー
ワイドカラーは、襟の開きが100~140度の襟型です。襟の開きの角度が程よく広いため、首回りをすっきり見せることができます。ワイドカラーのシャツは、レギュラーカラーのシャツと同様に、幅広いシーンで着用できます。ボタンのマナーもレギュラーカラーと同じで一番上のボタンまで全て留めるのが基本です。
クラシカルな雰囲気のワイドカラーは、1900年代前半のファッションに影響を与えた英国のウィンザー公に愛用されたシャツとしても知られています。襟が開いているため、ウィンザーノットやセミウィンザーノットなどネクタイの結び目を大きく作る着こなしがおすすめです。
4-3 ボタンダウン
ボタンダウンは、襟先がボタンで留められた襟型です。ボタンダウンシャツは、一番上のボタンまで全て留めてネクタイを締めて着用するのはもちろん、一番上のボタンは外してノーネクタイで着用することもできるシャツです。ただし、カジュアルな印象のシャツなのでかしこまったビジネスシーンやフォーマルシーンでの着用は避けるのが無難です。
ボタンダウンシャツの場合、シャツの前開き部分についたボタンだけでなく、襟先のボタンを留めるのか外すのかについて気になる人が多いでしょう。そこで、襟先のボタンを留めるべきかどうか、シーン別に説明します。
襟先のボタンは留めるのがマナー
ボタンダウンシャツは、襟先のボタンを留めた状態で着用するのがマナーです。襟先のボタンを外した状態でシャツを着るとだらしなく見えるため外して着ることは避けましょう。
ボタンダウンは、馬に乗って行うポロという球技のユニフォームに着想を得ています。もともと襟先のボタンは、襟が風になびくのを防ぐためのものでした。現在では、襟先のボタンをしっかり留めることで襟の形が丸みを帯び、キレイな襟元になるというメリットがあります。
ネクタイを着脱する時は外す
ボタンダウンシャツは、ネクタイを締めても外しても着用できるシャツです。ネクタイを締めたり外したりする際は、襟先のボタンは外した状態で行うとネクタイを締めやすくなります。
ネクタイの結び方はシンプルなプレーンノットのほか、セミウィンザーノットやダブルノットも合います。
洗濯する際は襟先のボタンを外す
ボタンダウンシャツを洗濯する際には、襟先のボタンは外して洗いましょう。襟先のボタンを留めたままで洗濯してしまうと洗濯機の中でボタン部分に負担がかかり、ボタンの付け根部分の生地が傷んだり、ボタンが取れてしまったりする原因になります。
洗濯時、前開き部分についたボタンを留めるか外すかについては、このあと説明します。
4-4 セミワイドカラー
セミワイドカラーは、ワイドカラーよりも襟の開きが少ない、レギュラーカラー寄りの襟型です。襟の開きの角度に明確な定義はありませんが、100度前後のものが多いです。ビジネスシーンにもフォーマルシーンにも、オールマイティーに活用できるシャツで、ボタンは一番上まで全て留めるのが基本です。
レギュラーカラーと比較すると襟の開きが広いため、ワイドカラーと同様に首回りがスッキリ見える特徴があります。また、ウィンザーノットやセミウィンザーノットと合わせた着こなしもおすすめです。
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4-5 カッタウェイ
カッタウェイは、襟の開きが180度以上の襟型です。カッタウェイのシャツは、一番上のボタンまで留めてネクタイを締める着こなしも、一番上のボタンを外したノーネクタイの着こなしも、どちらも楽しめます。
台襟のボタンを外しても襟がだらしなく広がらず、立体的で美しいVゾーンを演出できるため、ビジネススーツ、ジャケットスタイル、ジャケットレスまで、幅広いノーネクタイの着こなしに合います。ネクタイを着用するなら、大幅のネクタイを合わせるのがおすすめです。大きめの結び目を作る結び方の方が、バランスよく見えます。
4-6 ラウンドカラー
ラウンドカラーは、襟の先が丸くカーブしているデザインの襟型です。襟先の開きや長さにはバリエーションがあり、襟先の開きが広いものなら、台襟のボタンを外しても襟が立体的に自立するためノーネクタイで着用することもできます。
ラウンドカラーは、きっちりした印象を持つレギュラーカラーなどのシャツと比べて、優しく柔らかい印象です。このため、フォーマルなビジネスシーンには向きません。ジャケパンなどのオフィスカジュアルや、パーティーシーンに合います。細めのナロータイやニットタイと合わせるなど、遊び心を加えた着こなしがおすすめです。
4-7 スタンドカラー
スタンドカラーは、襟に折り返しがなく、首に沿った立襟の襟型です。ノーネクタイ専用で、一番上のボタンを留めても外しても着用できます。カジュアルな印象が強く、かしこまったビジネスシーンやフォーマルシーンで着用するのはふさわしくありません。
ラウンドした首回りは優しく柔らかい印象で、スッキリ見えるメリットもあります。ジャケットやカーディガン、セーターなど、カジュアルなアイテムと合わせる着こなしがおすすめです。
【参考】他の襟型についてはこちら
シャツのボタンよくある疑問
最後に、シャツのボタンのよくある疑問について説明します。
5-1 シャツを洗濯する時は前ボタンを開ける?
毎日清潔なものを着用したいシャツは、自宅で洗濯するという人も多いのではないでしょうか。自宅で洗濯すればお財布に優しく、着用してすぐに汚れを落とすことができる点もメリットです。
シャツを洗濯する時は、前ボタンは必ず全て留めましょう。また、洗濯機で洗う場合はシャツを折りたたみ、一枚ずつ洗濯ネットに入れましょう。シャツを脱いだ後、そのまま洗濯してしまう人も多いですが、このひと手間を加えることで洗濯中の他の衣類との絡みを軽減して、シャツの型崩れを防ぐことができます。
シャツのボタンのマナーや種類も意識しておしゃれに着こなそう
ビジネス、冠婚葬祭、プライベートまで、あらゆるシーンで着用するシャツにはさまざまな種類があり、ボタンのマナーもそれぞれです。シャツを着る際は、着用シーンやシャツの種類に合ったマナーを意識しましょう。
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