結婚式での着こなしにおいて、スーツに合わせるシャツ選びは重要なポイントです。「どんなシャツを選べばいいのか」「参加する立場やシーンによってふさわしいシャツがわからない」などと、迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
今回は、結婚式で着用するシャツの選び方や着こなしのマナーを紹介します。参加する立場やシーン別のマナーについても解説しますので、ぜひ参考にしてください。結婚式にふさわしいシャツを着こなして、新郎新婦の特別な日に華を添えましょう。
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結婚式のシャツ選びのポイント
結婚式に参加する場合、基本的にブラックスーツ(礼服)や、黒、ダークネイビー、チャコールグレーなどのダークスーツを着用するのが一般的です。まずは、結婚式のシャツ選びの基本となる5つのポイントを説明します。
1-1 色の選び方
スーツの下に着用するシャツにはさまざまな色がありますが、そのなかで、最もフォーマルな色とされるのが白です。結婚式で着用するシャツの色は、基本的に白を選べば間違いありません。
白いシャツは、格式高いホテルウェディングからカジュアルなレストランウェディング、ガーデンウェディング、二次会にいたるまで、結婚式の会場やシーンを選びません。また、参加する立場も選ばないので、親族として出席する人から上司、友人知人として式に参加する人まで、どんな人でも着こなせます。
白は、ブラックスーツやダークスーツとの相性もよく、フォーマルシーンには欠かせないシャツの色です。結婚式のシャツの色で迷ったら、まずは白を選べば良いことを覚えておきましょう。
【参考】迷ったらまずは白シャツを!
1-2 柄の選び方
シャツの柄選びも迷う人が多いポイントです。華やかなお祝いの席だからこそ、普段あまり着る機会のない柄物を着用してはどうかと考える人もいるかもしれません。しかし、結婚式のシャツの柄は無地を選ぶのがおすすめです。
シンプルな無地のシャツはフォーマルな印象なので、結婚式にぴったりです。また、シャツ自体に強い主張がないため、スーツやネクタイとコーディネートしやすいでしょう。シャツはシンプルな無地を選び、その分ネクタイやチーフに結婚式のムードを盛り上げるカラーやアイテムを選んでコーディネートすれば、マナーに沿ったおしゃれな着こなしになります。
ただし、ツイル柄やドビー柄など、糸の織り方でうっすらと模様が見える織り柄のシャツなら、結婚式で着用しても問題ありません。一見無地に見えて、角度によって模様が見える織り柄のシャツは、上品でおしゃれな印象になります。
【参考】豊富な生地バリエーションから選ぶ
1-3 襟の形の選び方
シャツは、襟の形によって印象やふさわしい着用シーンが異なります。さまざまな襟の形がありますが、結婚式で着用するシャツの襟の形としてふさわしいのは、最もベーシックなレギュラーカラーです。
レギュラーカラーは、襟の開きが75~90度の襟型です。TPOを選ばずさまざまなシーンで使える襟の形で、とくに冠婚葬祭などのフォーマルなシーンには欠かせない襟の形です。
また、レギュラーカラーよりも襟の開きが広いセミワイドカラーやワイドカラーを選んでも問題ありません。セミワイドカラーは襟の開きが100度前後、ワイドカラーは襟の開きが100~140度の襟の形です。どちらも、レギュラーカラーと比較して襟が開いている分ネクタイの結び目が大きく見えるため、華やかな印象になります。
【参考】他の襟型は?
1-4 素材・生地の選び方
結婚式のシャツの素材は、着用感のいい綿がおすすめです。綿素材のシャツは、季節を問わず快適に着用できます。
生地の種類は、ブロードがおすすめです。ブロード生地は、縦横の糸を高い密度で織りあげた生地で、さまざまなワイシャツの生地の種類の中でも、最もフォーマル度が高い生地です。表面には、滑らかな光沢感があるのが特徴です。
【参考】迷ったらこれ!
結婚式で避けた方がいいシャツとは?
結婚式では、着用を避けた方がいいシャツもあります。結婚式はフォーマルなシーンなので、カジュアルすぎる服装は避けるのがマナーです。
結婚式で避けた方がいいシャツについて、具体的に説明します。
2-1 黒いシャツや派手な色柄のシャツ
結婚式では、基本的に白無地のシャツを選べば間違いないことを紹介しましたが、反対に避けたいのが、黒やグレーなどの暗い色のシャツです。暗い色のシャツは、重たい印象になってしまうため、お祝いの席にはふさわしくありません。
そのほか、赤、青など、原色に近い濃色のシャツ、遠くからでも柄がわかる、はっきりとしたストライプやチェック、和柄などの個性的な柄も、結婚式での着用にはふさわしくないため避けましょう。
結婚式に参加する服装は、主役の新郎新婦よりも目立たない服装であることが大前提です。主役よりも目立つ服装は失礼にあたるので注意しましょう。
2-2 カジュアルな生地や個性的な生地
フォーマルなシーンの結婚式に着用するシャツは、生地も、フォーマルにふさわしいものを選ぶ必要があります。
厚さがありボタンダウンシャツなどによく使用されるオックスフォード生地や、起毛感がありネルシャツなどに使用されるフランネル素材は、カジュアルな印象の生地なので結婚式で着用するのはおすすめできません。
そのほか、リネン生地やニット生地などの個性的な生地も、フォーマルな場では避けるのがベターです。
2-3 ボタンダウンなどカジュアルなシャツ
白無地の生地を選んでも、襟の形によってカジュアルな印象になってしまうシャツは、結婚式での着用を避けましょう。カジュアルなイメージの襟の形として代表的なのが、襟先にボタンがついたボタンダウンです。
ボタンダウンは、ビジネスカジュアル(や2021年に呼びかけが廃止されたクールビズ期間など)が許容されるシーンでは着用できますが、初めて顔を合わせる相手との会議や商談にはふさわしくないとされています。フォーマルな装いがふさわしい結婚式では、着用するのは避けましょう。
前述したように、襟の形は基本的にレギュラーカラー、セミワイド、ワイドカラーを選べば問題ありません。こだわりたい場合は、左右の襟をつなぐタブ(紐)がついた、タブカラーを選ぶのがおすすめです。タブカラーはネクタイの結び目が持ち上がるため、胸元に立体感が出て華やかな印象になります。
2-4 半袖のシャツ
暑い夏の結婚式に参加する場合は、半袖のシャツを着たいと考える人もいるかもしれません。しかし、季節を問わず、フォーマルな場である結婚式では、長袖のシャツを着用するのがマナーです。
シャツの袖は、ジャケットの袖口から1~2㎝程度出る着こなしが理想的です。半袖シャツは、上着のジャケットの袖口からシャツが見えないためカジュアルな印象になってしまい、着こなしにも違和感があります。半袖シャツを着用して結婚式に参加するのは避けましょう。
シーン別結婚式のシャツの選び方とマナー
ここまで、結婚式での基本的なシャツの選び方とマナーについて説明しました。しかし、参加する立場や結婚式のシーンによっては、一部許容される決まりがあるなど、選び方やマナーは若干異なります。
参加する立場やシーン別のマナー、おしゃれなシャツの着こなし方について説明します。
3-1 親族の結婚式
新郎新婦の父親や兄弟などの親族は、招待客を迎える立場です。このため、結婚式では、最もフォーマルな装いをするのが基本になります。
スーツは基本的に、ブラックスーツ(礼服)を着用します。シャツは、レギュラーカラー、ブロード生地のスタンダードな白無地を選びましょう。
父親の立場なら、基本的に正礼装で出席するため、モーニングコートやタキシードを着用します。基本はモーニングコートで、午後6時以降の挙式ではタキシードを着用しますが、両家の父親の服装を揃える必要がある点に注意しましょう。モーニングコートやタキシードを着用する場合は、ウイングカラーのシャツを着用することもあります。
【参考】おすすめはこちら
3-2 部下の結婚式
上司として部下の結婚式に参加する場合の服装のマナーは、親族よりも格式が高くならず、かつ、ゲストの中では格式が高い服装をすることです。スーツは、ブラックスーツ(礼服)かタキシードを着用するのが一般的です。
ブラックスーツ(礼服)を着用する場合、シャツは、白無地のレギュラーカラーのシャツを選びましょう。シルバーのネクタイを合わせれば、華やかで結婚式らしい雰囲気になります。
タキシードを着用する場合は、ウイングカラーシャツを着用します。蝶ネクタイやアスコットタイを選んで、特別感ある着こなしを楽しみましょう。
3-3 同僚・友人の結婚式
同僚や親しい友人の結婚式に参加する場合は、黒やダークネイビー、チャコールグレーなどのダークスーツを着用するのが一般的です。
ダークスーツに合わせるシャツは、特に格式高い結婚式でない場合、最近では白の他にも、サックスブルーや淡いパステルカラーを選ぶのも許容範囲とされています。ただし、格式高い結婚式や年配の人が多い場合には、基本の白無地のワイシャツを合わせるのがおすすめです。
格式の高いホテルやレストランでの式に出席する場合には、ダークスーツではなく、ブラックスーツ(礼服)を着用します。その場合、白無地のレギュラーカラーのシャツを選びましょう。
3-4 カジュアルな二次会からの参加
結婚式と比較すると、二次会はカジュアルな雰囲気です。しかし、二次会から参加する場合でも、基本的にジャケットを着用するのがマナーです。「平服でお越しください」と招待された場合でも、ラフな服装は避け、ダークカラーのスーツやジャケパンスタイルを選びましょう。
カジュアルな二次会では、シャツの色は、白以外のカラーやストライプなどの柄ものを選んでも問題ありません。ビジネスシーンでは着用しづらい太目のストライプ柄なども、お祝いを意識してきれい目にコーディネートすれば着用できます。
会場の雰囲気に合わせたマナーを意識しつつ、おしゃれを楽しむのがおすすめです。
結婚式のシャツを着る前に確認しておくこと
最後に、結婚式のシャツを着る前に確認しておくべきポイントを3つ説明します。慌てずに結婚式に参加するため、必ず前日までに確認しておきましょう。
4-1 襟や袖など汚れがなく清潔な状態か
着用する予定のシャツの襟や袖などに、汚れがなく清潔な状態か確認しましょう。結婚式で着用するシャツは、白や淡いサックスブルーなど、襟や袖の黄ばみや汚れが目立ちやすい薄い色です。
汗などの皮脂による黄ばみや汚れがあるシャツは、清潔感に欠けます。もし黄ばみや汚れがあれば事前に洗濯やクリーニングをして落とし、きれいな状態のシャツで結婚式に参加しましょう。
汚れたシャツでの参加はだらしない印象を与えるだけでなく、新郎新婦をがっかりさせてしまうかもしれません。
4-2 シワがないか
汚れとともに気を付けたいのが、シャツのシワです。綿素材のシャツはシワになりやすいため、洗濯後は基本的にアイロンがけが必要です。必ず事前に着る予定のシャツにシワがない状態か確認しておきましょう。
購入したてのシャツを結婚式当日に初めて着る場合も、注意が必要です。たたみシワがついていることがあるため、結婚式当日になって慌てないよう、必ず前日までに開封し、シワの確認をしておきましょう。
自分でアイロンがけをするのが苦手な人は、なるべく早めにシャツの状態を確認し、余裕を持ってクリーニングに出すのがおすすめです。
【参考】アイロンがけ不要のシャツという選択肢も◎
4-3 シャツの下に着るインナーを用意しているか
結婚式でシャツを着用する場合も、インナー(肌着)の着用はおすすめです。結婚式では白や淡い色のシャツを着用するため、1枚で着ると肌が透けてしまうことがあります。また、インナーは、汗がシャツにつくことも防いでくれます。
シャツの下にインナーを着用する場合、シャツから透けてしまう色柄のインナーは避けましょう。おすすめは、肌の色に近くて透けにくいベージュのインナーや、清潔感のある白のインナーです。
【参考】シャツ専用のインナーがおすすめ
結婚式のシャツはマナーを意識しておしゃれに着こなそう
結婚式で着用するのにふさわしい基本的なシャツは、白無地でレギュラーカラーのシャツです。上品な光沢のある、ブロードの綿素材のものを選びましょう。
参加する立場や結婚式のシーンによっては、サックスなどの淡い色や柄物、ワイドカラーのシャツを選ぶことも可能です。結婚式ではマナーを意識しながらふさわしいシャツを選び、特別な着こなしを楽しむことが大切です。
【参考】シーンに合わせたシャツを探すなら
【参考】簡単 3 ステップで注文できるオーダーシャツ
【参考】シャツと合わせてネクタイも
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