ストライプスーツのおしゃれな着こなしとは? 定番柄の種類から選び方、着こなし方まで
ストライプスーツならではの「魅力」と与える「印象」
スーツの柄の中でもっともポピュラーなのが「ストライプ」。無地と並ぶ大定番です。そもそもストライプ柄とは、日本では一般的に「縦縞模様」のことを指します。ラインの種類や太さ、ピッチ幅(間隔の長さ)、色使いなどで印象は変わりますが、スーツの生地に採用されるストライプ柄はラインが細めで色数も少ない控えめなタイプばかり。魅力も共通しています。まず、控えめで上品な柄なので、無地と変わらないほどの「汎用性」があり、幅広く着回せるのが大きな長所。その一方、無地とは違って表情があり、「こなれた雰囲気」「華やかさ」「洗練されたムード」「信頼感」「威厳」などが演出できます。スーツを着る機会が多いなら、無地のスーツだけでなく「ストライプスーツ」も活用するのがおすすめです。
スーツに用いられるストライプの主な種類
ひとえにストライプと言っても、その種類は膨大。スーツに使われる定番的なストライプ柄だけでもさまざまなタイプがあり、与える印象も微妙に変わります。ここでは、確実に知っておきたいストライプ柄を5種類ピックアップ。それぞれの特徴を解説します。
シャドーストライプ
「シャドーストライプ」は柄の種類というよりも、「織柄で描いたストライプ全般」のこと。糸の方向を変えることで模様を描き、光の当たり方や見る角度によってストライプ柄が浮き出るようになっています。柄の存在感が薄い分、無地に近い印象。それでいてさり気ない表情があるため、着こなしやすく着回しやすい柄として重宝します。
ピンストライプ
もっともポピュラーで汎用性が高いのが「ピンストライプ」。ピン(針)で刺したような細かい点をつなげてラインで構成しているのが大きな特徴です。極細の点線なので主張が少なく、シャドーストライプに匹敵するほど着こなしやすいのが特徴。ライン自体に加えてピッチ幅も細かく、洗練されたムードが打ち出せます。
ペンシルストライプ
その名の通り、ペンシル(鉛筆)で線を引いたような太さのラインで構成したストライプ柄が「ペンシルストライプ」。上記2種類のストライプ柄よりはラインが目立ち、少しカジュアルな印象にはなりますが、無地とは異なるムードを演出したい時に効果的です。
チョークストライプ
チョークでラインを引いたような縦縞模様が「チョークストライプ」。太さがある一方、かすれたり滲んだりゆらいだりした線にすることで存在感を適度に緩和しているデザインが一般的です。またチョークストライプの中でも、ネイビーなどのダークな地色と白いラインを組み合わせたタイプは「バンカーストライプ」という呼ばれ方も。ロンドンの金融街やニューヨークのウォール街で銀行関係者などが好んで着ていたのが由来だと言われています。いずれにしても、チョークストライプは風格を感じさせ、信頼感や威厳を演出するのに最適です。
オルタネートストライプ
英語の「alternate」は「交互の」といった意味で、「オルタネートストライプ」は異なるラインが交互に並んだストライプ柄を指します。使われている色や線の太さによって印象が大きく変わりますが、異なるラインを組み合わせているため装飾的なイメージが強く、華やかな印象を振りまく柄です。
押さえておくべきストライプスーツの「選び方」と「着こなし方」のポイント
ストライプスーツも他のビジネススーツと同じく、ルールを踏まえて選んだり着こなしたりする必要があります。ベースとなるルールは下記の記事を参考にしていただくとして、ここではストライプスーツに関してとくに意識すべきポイントを解説します。
▶ビジネススーツの正しい選び方。マナーやコーデ例まで網羅して紹介!
サイズ感がいっそう重要
ストライプ柄のスーツに限らず、スーツスタイルではサイズ感が大切。ジャストサイツを選ぶのが大前提です。ただし、ストライプ柄のスーツはとりわけサイズ感が重要。なぜなら、シルエットの歪みや不自然なシワがストライプ柄で反映され、無地よりも目立ってしまうからです。ビジネススーツのサイズ感はもともと重要ですが、ストライプ柄を選ぶ場合はいっそう重視しましょう!
【参考】サイズに拘るならオーダーという選択も
ストライプの種類やカラー
すでに紹介した通り、ストライプは各ラインの太さやピッチ幅などの違いによって種類があります。柄の種類によって与える印象も変わるので、定番的なストライプ柄だけでも特徴をインプットしておくのがおすすめ。ただしそう難しい話ではなく、柄の存在感が薄いほど無地に近い印象になり、上品で着こなしやすくなります。さらに、色使いも大切。無地と同じくネイビー、グレー、ブラックが定番カラーで、ラインは白が主流。だからこそ、他の色使いを選ぶとストライプ柄のカジュアル感が際立ちます。黒のスーツは礼服と混同されがちですが、ストライプ柄を選ぶとビジネス感がアップ。黒基調のストライプスーツから着こなしてみるのもおすすめです。
合わせるシャツ、ネクタイ
ストライプ柄は無地に次ぐスーツの定番柄。コーディネートもしやすいのですが、1つだけ注意すべきポイントがあります。それは、スーツのストライプ柄とほかのアイテムのストライプ柄を「一体化させない」こと。スーツスタイルにおいてストライプ柄は大定番で、シャツやネクタイでもよく選ばれる柄です。そのため、すべてのアイテムがストライプ柄でも問題はありませんが、ストライプ柄のピッチ幅などが一致して揃い過ぎてしまうと、Vゾーンがのっぺりして野暮ったい印象になってしまいます。反対に、同じストライプ柄でもピッチ幅やラインの太さを変えるだけで、立体的で洒脱なVゾーンに仕上がるのです。柄合わせまで考慮するのが面倒な場合は、シャツもネクタイも無地を選ぶのがベター。ストライプスーツとの変化が自動的に生まれるからです。ネクタイはレジメンタルストライプ以外のドット柄や小紋柄でも変化が生まれますが、Vゾーンの色数を増やしすぎると雑然とした印象になってしまうため、色数を抑えるか色の統一感を意識しましょう。
「シーン別」に解説。ストライプスーツの「着こなし方」や「注意点」
無地と変わらないくらいコーディネートしやすいストライプ柄のスーツですが、避けるべきケースもあります。シーン別に解説しますので、適したシチュエーションでストライプスーツを活用するようにしましょう!
ビジネス
冒頭で解説した通り、ストライプ柄のスーツには「こなれ感」や「華やかさ」を感じさせる側面があります。そうした印象がデメリットになるシーンでは、ストライプスーツは避けるようにしましょう。具体的には、職場が堅めの業界や会社の場合は無地を選んだほうが無難。ストライプを選ぶ場合は、控えめなシャドーストライプなら許容範囲です。また、面会する相手の職業も意識して、少し堅めの業界や職種なら無地やシャドーストライプを選ぶのが得策です。さらに、謝罪するような場面では柄物のスーツはNG。フォーマル度の高い無地のスーツが必須です。逆に言えば、そうした状況でない限りはストライプスーツを存分に着こなせます。
就職活動
就職活動にも「こなれ感」や「華やかさ」は不要です。選考する企業の社風によっては絶対NGではありませんが、採用担当者や面接官にどんな印象を与えるかは想定不能。印象の残るメリットより、生意気だと思われるデメリットにつながる可能性が高いので、ストライプスーツは避けたほうが賢明です。スーツは一般的な無地のブラックかネイビーを選んでマイナス評価になるリスクを低減し、他の要素でアピールするようにしましょう。
【参考】就職活動の服装について詳しくはこちら
結婚式
結婚式で必要なのは格式のあるスーツスタイル。フォーマル度の高いマットな無地のスーツを着用するのがルールです。何より、主役である新郎新婦よりも目立たないようにするが絶対的なマナー。その意味でも、無地かそれに近いシャドーストライプを選ぶのが理に適っています。二次会などの少しカジュアルなパーティーはドレスコードの自由度も高いので、ストライプスーツを使って個性を演出しても問題ありません。
【参考】結婚式のマナーについて詳しくはこちら
まとめ
今回は、ストライプスーツの特徴や着こなし方について解説しました。すでに触れている通り、ストライプ柄のスーツではサイズ感がいっそう重要なポイントになります。そのため、既製品で納得できるサイズ設定のスーツが見つからない場合は、オーダーしてでもジャストサイズにこだわりましょう。〈SOLVE(ソルブ)〉のオーダースーツでも、ストライプ柄がセレクトできますので、気軽に「試着・無料採寸サービス」を予約してみてください!
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