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黒のスーツはビジネスシーンで着てもいい? 礼服に見えないアイテム選びのポイントや着こなしなど

黒のスーツはビジネスシーンで着てもOK?

黒のスーツはビジネスシーンで着てもOK?


結論から言えば、黒のスーツをビジネスシーンで着てもNGではありません。ただし、それは日本に限った話です。黒のスーツは本来、冠婚葬祭用のフォーマルな用途に限定されていました。1990年代に入ると、トム・フォード氏がクリエイティブディレクターを務めていた〈グッチ〉、エディ・スリマン氏がアーティスティックディレクターを務めていた〈ディール オム〉などがフォーマルな黒のスーツをドレスダウンしたスタイルを提案。他のコレクションブランドなども提案するようになったのです。そんな背景もあり、2000年代初期の日本では、少しおしゃれなスーツの色として黒が認知されるようになりました。そして、簡易的な冠婚葬祭用のスーツとしても流用できる黒のリクルートスーツが台頭。その流れから、日本では社会人になっても黒のスーツを着る人が多くなったと考えられています。ということで、ビジネスシーンで着てもNGではありませんが、「日本」の「若者」に限ってOKだと考えるのが妥当です。ただし今後は、より幅広い年代で黒のスーツが愛用されるようになっていくかもしれません。

礼服とビジネススーツの違い

礼服とビジネススーツの違い

フォーマルな礼服から派生した黒のビジネススーツですが、両者はディテールが異なっています。違いがあるので完全な併用は不可能。ただし、礼服に近いタイプのビジネススーツを選べば、簡易的な冠婚葬祭用スーツとしての流用は可能です。まずは、原則的な違いをしっかり把握しておきましょう。

「色味」の違い

黒に色味があるというのは意外かもしれませんが、実は「暗さ」に違いがあります。グレーとは言えないほど暗い色の中で明るさの違いがあるというイメージです。「礼服」の黒はもっともダーク。光沢のないマットな黒を用います。(ちなみに、一般的に礼服の色を漆黒と表現することも多いのですが、漆黒は暗いだけでなく光沢もある黒を指すので、「光沢がない」などの注釈がない限り正しい表現とは言えません。)一方、「ビジネススーツ」の黒は少し明るめ。グレーに近い黒や、黒に近いグレーが使われています。 (ちなみに、礼服の色を「墨黒(すみぐろ)」と表現していることもありますが、これも厳密には誤用です。「墨黒」は墨色の中で黒に近い色味のことで、黒に近いグレー。むしろビジネス用の黒スーツに使われる色味です。)

「生地」の違い

「礼服」は、ウール100%で光沢のないマットな生地を用いるのが一般的です。最近は機能的な生地も増えていますが、機能性よりも黒の深さやマットな質感を重視しています。一方、「ビジネススーツ」は機能性や実用性も考慮し、ポリエステルなどの化学繊維をブレンドしている生地が主流。素材の違いは一概には言えませんが、同じ黒の生地でも光沢感に大きな違いがあります。

【参考】SOLVEのネクタイを見る

 

「デザイン」の違い

フォーマルな「礼服」では、華美、トレンド、カジュアル、機能的といった要素を排除しているのが原則。「ビジネススーツ」ではポピュラーな「ベント」も、可動性などを確保するための機能的ディテールなので、礼服では採用されていません。つまり、センターベントやサイドベンツではなく、ノーベントが礼服の基本です。また、テーラーメイドの手仕事を連想させる「AMFステッチ(ピックステッチ)」といったディテールも礼服には無用。礼服はあくまでシンプルで質素な仕上がりです。

黒のスーツが与える印象

黒のスーツが与える印象

礼服さえ揃えれば、冠婚葬祭に流用するための黒スーツは不要です。そもそも、礼服とビジネススーツでは仕様が異なるため、ビジネスシーンであえて黒のスーツを選ぶ理由はないようにも思えます。ただし、黒ならではの長所も。しっかり確認してから選択肢に入れるかどうか考えるのがおすすめです!

黒だからこその「モード」なムード

すでに解説した通り、ブラックスーツを日常的なシーンで着用するように提案したのが海外のコレクションブランドです。さらに遡ると、1980年代には「黒の衝撃」と呼ばれる〈コム・デ・ギャルソン〉と〈ヨウジ ヤマモト〉の提案などもあり、モード界では黒を使うのが珍しくなくなりました。 そんな背景から、日本人にとって「黒」は「モード」を連想させるカラーでもあります。一般的なビジネスシーンでモードなコーディネートを実践するのはNGですが、黒のスーツをスマートに着こなすことでそれに近いムードが演出できるのです。また、ビジネススーツの色はネイビーやグレーが圧倒的な主流だからこそ、黒を選ぶだけで少し新鮮。以前ほど常識外れという印象もないため、バランス良く個性が主張できます。

黒ならではのフォーマルな「品格」

黒のスーツはもともとフォーマルなスタイルだからこそ、品格や権威性などが漂います。その印象を活用すれば、落ち着いたムードが演出可能です。ただし、フォーマルなイメージが強いからこそ、黒のビジネススーツを着こなすには、礼服に見えないような工夫が必要になります。

黒のビジネススーツを着こなすためのポイント

黒のビジネススーツを着こなすためのポイント

黒いビジネススーツのメリットやデメリットは把握できたでしょうか? メリットに魅力を感じたら、黒スーツをビジネスシーンで着こなしてみましょう。礼服と差別化しておしゃれにコーディネートするためのポイントを解説します。

スーツは無地を避ける

すでに解説した通り、礼服はマットな無地。そのため、それとは異なる生地を選ぶことで礼服っぽい印象が払拭できます。簡単に差別化が図れるのは「柄物」。ビジネスシーンで定番のピンストライプやチョークストライプなら、着回しやすさも抜群です。また、落ち着きがある黒基調なら、カジュアルになりがちなチェック柄でもビジネスライクな印象になります。簡易的な冠婚葬祭用として流用することも視野に入れるなら、無地に近いシャドーストライプ(織柄のストライプ)が最適。礼服っぽさがナチュラルに緩和できます。

礼服に見えにくいアイテムを合わせる

黒のビジネススーツを使ったコーディネートは合わせるアイテムも重要。原則として、礼服のコーディネートで使うアイテムは避けるようにしましょう。

シャツ

フォーマルな礼服では白い無地のシャツを合わせるのが原則。そのため、それとは異なる色柄のシャツを選ぶとビジネスのムードが演出できます。イチ押しはシャツの定番カラーである「サックスブルー」で、黒いスーツとの組み合わせで精悍かつ爽快なイメージが演出できます。とは言え、黒と白の相性は抜群なので、白いシャツを合わせたくなっても当然。スーツが礼服とは明らかに異なる柄物の場合に限り、白い無地のシャツを合わせても問題ありません。

【参考】黒スーツにおすすめなサックスブルーのシャツ

 

ネクタイ

ダークなソリッドタイは礼服っぽい印象になりがち。避けたほうが無難です。ただし、シャツが柄物ならネクタイがダークな無地でもフォーマルなムードは薄れます。大定番のレジメンタルタイは、黒のスーツに対しても万能。鮮やかなカラーを選べば、ビジネス感が一気にアップします。ネクタイもモノトーンで揃えてクールにコーディネートしたい気持ちもわかりますが、とりあえずは避けるのがおすすめ。フォーマルな印象に同調しないネクタイを選ぶのが基本です。

【参考】豊富な種類から選べるビジネス用ネクタイ

 

靴、小物

スーツと小物の色味を合わせるというスーツスタイルの原則に基づき、黒のスーツには黒の革靴やブリーフケースを合わせるのが基本。フォーマルスタイルと差別化したい場合は、少しカジュアルなウイングチップシューズやメダリオンシューズを選ぶのが得策です。さらにカジュアルダウンしたい場合は、あえてダークブラウンの靴やバッグを合わせるという手も。ただし、あくまで上級者向けのコーディネートです。非常識な印象を与える可能性もあるブラックスーツを選んだ上に、色味が異なるブラウンの靴を合わせたら、常識知らずと思われる可能性は高まります。

着用シーンを考える

冒頭でも解説した通り、「黒」のビジネススーツは就職活動用のリクルートスーツとして広まったと考えられています。つまり、日本独自のローカルルール。欧米を始めとする他の国々では、「ブラックスーツ」=「フォーマル」「喪服」というルールが根強く残っていると考えてください。そのため、アイテム選びや着こなしでどんなにアレンジできるとしても、グローバルなシーンでは黒のスーツは選ばないようにしましょう。日本国内なのはもちろん、面会相手も日本人という場合に限って着用するのがおすすめです。

まとめ

まとめ

黒のスーツ意外にも、フォーマルなスタイルから広まったアイテムはたくさんあります。そう考えると、現時点で主流ではないからといって黒のスーツを活用しないのはもったいない気もします。ただし、現状としては日本の若者を中心としたカルチャーであることも確か。そうしたイメージがあるデメリットと、個性や落ち着きが演出できるメリットを天秤に掛けた上で、黒のスーツを活用するのがおすすめです。 ちなみに、礼服は頻繁に使うものではないため、体型が変わっても対応できるようにシルエットに少し余裕を与えておくのが一般的。そのため、ルーズなシルエットの黒スーツは礼服っぽい印象になってしまいます。黒いビジネススーツを着こなすには、シルエットがジャストであることも重要。黒のスーツこそオーダーメイドで誂えるのがイチ押しです。〈SOLVE(ソルブ)〉でもオーダーできますので、自分にぴったりのサイズで黒スーツをクールに着こなしてみてください!

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