
トランクス vs ボクサーパンツの違いとは!あなたに合う下着の選び方とは
トランクスとボクサーパンツの基本的な違い
メンズの下着は種類が少ないというイメージがあるかもしれませんが、細かく分けるとバリエーションは豊か。では、どうして種類が少ない印象なのかと言えば、2大アンダーウェアのシェアが高いからではないでしょう。その2種類とは、「トランクス」と「ボクサーパンツ」です。では、その定番2タイプは何が異なるのか。今回はトランクスとボクサーパンツの違いから解説します!
トランクスとは?特徴とメリット・デメリット
トランクスの大きな特徴は「ゆったりしたシルエット」です。太もも周りに隙間があり、通気性に優れ、リラックス感が強いのが最大のメリットです。ただし、それはそのままフィット感に乏しいというデメリットにもなります。フォルムに余裕があるため、ストレッチ性の少ない生地が主流。だからこそ耐久性に優れ、型崩れしにくいというメリットもあります。
ボクサーパンツとは?特徴とメリット・デメリット
ボクサーパンツの大きな特徴は「ボックス型」の形状と「フィット感」の高い穿き心地。ブリーフとの違いはボックス型、トランクスとの違いはフィット感になり、ブリーフとトランクスの中間のようなデザインです。ストレッチ性の高い生地を使っていることが多く、フィット感は高くても窮屈に感じない作りが大多数。ただし、伸縮性、通気性、吸湿性、速乾性といった機能面は生地のスペックに大きく左右されます。「ボクサー」という名前の通り、スポーティーでスタイリッシュなイメージが演出できるのも大きな魅力です。
トランクスとボクサーパンツの穿き心地を比較
トランクスとボクサーパンツの基本的な違いは、穿き心地においてどんな違いをもたらすのか。そこまで把握してこそ、両者のどちらを選ぶかがジャッジできるようになります。「フィット感」「蒸れやすさ」「動きやすさ」という3つの要素からは着心地を比較します!
フィット感の違い(ゆったり vs ぴったり)
トランクスとボクサーパンツは形状が異なり、フィット感も大きく異なります。トランクスはゆったりしていて、脚周りにも余裕があり、開放感やリラックス感が強く感じられます。
一方のボクサーパンツは腰周りから太ももの付け根までフィットするデザイン。体に密着させつつ、ストレッチ素材で動きやすさを確保しています。ズレることなく、しっかりとホールドしてくれるような穿き心地です。
蒸れやすさの違い
トランクスとボクサーパンツは形状が異なるからこそ、風通しの良さにも大きな違いがあります。トランクスは太もも周りに隙間があるため、そこから空気の流れが生まれ、風通しや通気性が抜群。蒸れにくい形状のパンツです。
ボクサーパンツはフィット感が高いため、空気が通りにくく、通気性は低くなってしまいます。ただし、その欠点を素材や生地で補っているケースがほとんど。通気性や吸湿速乾性の高い生地を用い、蒸れを防いでいるのです。
動きやすさの違い
トランクスとボクサーパンツは、動きやすさに関してもかなりの違いがあります。トランクスはゆとりがあるという意味では動きやすいのですが、伸縮性の低い素材を使っていることが多く、生地が引っ掛かることも。また、ゆったりしているからこそズレやすく、動くたびに位置を直す必要がある場合もあります。
ボクサーパンツは動きやすさが抜群。体にフィットしているのでズレにくく、ストレッチ生地を使っているので動きを妨げることもありません。
シーン別のおすすめ下着
トランクスとボクサーパンツ、それぞれの長所と短所がわかったら、どんなシーンで着用するのかをイメージしてみましょう。常にどちらか一方を愛用するのではなく、シーンによって使い分けられると、それぞれの魅力が活かせます!
リラックスしたいオフのシーン(自宅・サウナなどでトランクスを活用)
自宅やサウナなどでリラックスしたい場合は、ゆったりしたシルエットのトランクスが最適。ウエスト回りの締め付けが少なく、ストレスが低減できます。また、トランクスは風通しが良く、爽快感や開放感もあるため、リラックスしたいときにはまさに打ってつけです。
おしゃれしたいオフの外出シーン(トランクスはゆったりしたシルエットと相性が良い/ボクサーパンツはタイトなシルエットと相性抜群)
おしゃれしたい場合の下着の種類は、実はコーディネートによって大きく変わります。最近はカジュアルな服装を中心にオーバーサイズやビッグシルエットが定番化していますが、そうした余裕のあるシルエットの場合はトランクスが好相性。コーディネート次第では全身に空気の通り道が確保でき、暖かい季節でも爽やかな着心地に仕上がります。
一方、タイトなシルエットのコーディネートの場合は、フィット感の高いボクサーパンツが相性抜群。ボクサーパンツはシルエットを選ばず着用できるので、万能性を求めるなら、おしゃれ用はボクサーパンツが優勢です。
仕事をするオンのシーン(スーツなどでシルエット重視ならボクサーパンツ/出張・在宅ならトランクス)
ビジネスシーンでスーツやスラックスを着用する場合は、そうしたアイテムへのシルエットの影響がないボクサーパンツが適しています。他のボトムスであっても、細身になるほどボクサーパンツの必要性は増します。
ただし、出張などの長距離の移動でリラックスしたい場合は、オンであってもトランクスを活用してOK。出張先でスーツなどに着替える必要があるなら、その際に下着も変えれば良いのです。また、最近は在宅でのリモートワークも当たり前になっていますが、オンラインミーティングでは下半身は映らないケースがほとんど。下着は自分の好みに合わせてトランクスなどを選べば問題ありません!
スポーツ・トレーニング時(アウトドアスポーツや軽めの運動はトランクス/強度が高めのスポーツやワークアウトはボクサーパンツ)
「ボクサーパンツ」という名前の通り、強度の高いスポーツやトレーニングでは、フィット感が高くズレることも少ないボクサーパンツが向いています。ただし通気性は乏しいため、吸湿速乾性の高い素材のボクサーパンツを選び、汗をかいても蒸れないように配慮しましょう。
そこまで強度の高くない運動の場合は、通気性や清涼感を重視してトランクスを選ぶのもおすすめです。動きやすさを高めたい場合は、ニット生地のトランクスを選ぶという手もあります。
シーンではなく季節別でも使い分ける(春夏と秋冬)
トランクスとボクサーパンツはそれぞれ長所と短所があり、それらを意識しながら季節に合わせて使い分けるのも賢い手段です。モデルケースとしては、汗をかきやすい春や夏は通気性の高いトランクスを選び、保温性がほしい秋や冬はボクサーパンツを選ぶといった使い分けが挙げられます。いずれにしても、下着のタイプだけではなく、素材や生地の特性も組み合わせながら快適性を向上してみてください!
どちらが長持ちする?耐久性・お手入れの違い
トランクスの洗濯方法と注意点
トランクスの定番素材はコットン。他の天然素材も最初の洗濯時に縮むことがあるので、注意が必要です。ポリエステルなどが混紡されていてあまり縮まないケースもありますが、いずれにしても洗濯表示に沿って洗うようにしましょう。耐久性の高い生地が使われていることが多いので、2回目以降はそこまで気を使う必要はありません。ただし、ウエストのゴム部分は伸びやすいため、洗う際や干す際などに強く引っ張らないように注意しましょう。
ボクサーパンツの洗濯方法と注意点
ボクサーパンツに使われることの多いストレッチ性の高い化学繊維は、型崩れしやすいと思ってください。そのため、洗濯機で洗う際は伸びたり傷んだりしないように要注意。洗濯ネットに入れてからのがおすすめです。また、洗浄力の強い洗剤や漂白剤を使用すると化学繊維が傷みやすいため、マイルドな中性洗剤を使うようにしましょう。さらに、乾燥機は生地の劣化につながる可能性が高いため、その点も注意が不可欠。自然乾燥の陰干しが最善策です!
長持ちさせるための素材選びとケア方法
コットンを始めとする天然素材は長期的には長持ちしますが、洗濯によって縮みやすいというデメリットも。ポリエステルなどの化学繊維が混紡してあるタイプを選ぶとサイズ感がキープしやすくなります。化学繊維の長所を取り入れた生地は、短期的、中期的な耐久性が高まっている場合が大半だからです。
また、素材に関わらず高温の乾燥機は生地を傷めやすいため、避けたほうが無難。表地の色味やプリントをキープしたい場合は、裏返して洗うようにすると他の洗濯物との摩擦が減って傷みにくくなります。その意味でも、洗濯ネットに入れて洗うのがベター。他の洗濯物に絡まって生地が伸びるのも防げるため、型崩れもしにくくなります。強力な洗剤や直射日光も生地を傷めてしまう原因になるため、中性洗剤で優しく洗い、陰干しで自然乾燥するのが理想的です。
デザイン性の違いと選び方のポイント
ここまでは主に、トランクスとボクサーパンツの下着としての特徴やケアの方法を見てきました。ここからはファッションアイテムとしての特徴や選び方について解説していきます。まずは、トランクスのボクサーパンツのデザインのバリエーションについて紹介します!
トランクスのデザインバリエーション
トランクスという下着自体がカジュアルなイメージだからか、デザインのバリエーションも多彩で、カジュアルな柄やプリントも豊富に見受けられます。無地だけでなく柄物も多く、外からは見えない部分で個性を楽しみたい人はトランクスがおすすめです。素材や生地のバリエーションも多く、その表情によって印象も変わりますが、トランクスは柄やプリントで選びたくなるほどその種類が充実しています。
ボクサーパンツのデザインバリエーション
ボクサーパンツは、シンプルな無地やワンポイトが入った程度の控えめなデザインが主流。ただし最近は、カラフルな色使いや派手なデザインを打ち出すブランドも登場しています。また、ボクサーパンツは素材や生地だけでなく、立体的な構造で差別化しているブランドも。独自の立体フォルムがフィット感やホールド感に大きな影響を与えることもあるので、気になるブランドがあったら実際に穿いて試してみましょう!
おしゃれな下着の選び方(色・柄・ブランド)
どんなタイプの下着でも、大人っぽくスタイリッシュにまとめるなら色は定番のブラックかネイビー、柄は無地を選べばOK。シーンやコーディネートを選ばず穿き回せます。ただし、外からは見えないアンダーウェアだからこそ、デザインにこだわって楽しむという手もあります。トランクスは色や柄が豊富なので、自分の好きな定番柄や、好きなブランドの柄物から挑戦してみてはいかがでしょうか。
ボクサーパンツは比較的シンプルがタイプが多いものの、個性が打ち出せないわけではありません。その際に参考にしたいのが、アンダーウェアをファッションアイテムに押し上げたブランド〈カルバンクライン〉のデザイン。ウエスト部分のみにロゴが入ってデザインはバランスが良く、ボクサーパンツの定番デザインの1つとなっています。
どちらが自分に合う?選び方のポイント
単体としておしゃれなアンダーウェアを選ぶという方法もありますが、ファッションアイテムとして捉えれば「自分に合う」という観点も重要になります。そこで、「フィット感」「ライフスタイル」「快適性」という3つのポイントごとに合うかどうかの判断基準を提案します!
フィット感や体型との相性で選ぶ
すでに解説してきた通り、トランクスとボクサーパンツはフィット感が大きく異なります。そのため、フィット感やそれに伴う穿き心地は下着選びの重要な要素。開放感がほしいならトランクス、ホールド感を求めるならボクサーパンツを選びましょう。
また、体型との相性を考慮して選ぶ方法もあります。スリムな体型や筋肉質な体型なら、フィット感の高いボクサーパンツを選んで体のラインを活かすのがおすすめ。お腹周りや下半身のボリュームが気になるなら、シルエットに余裕のあるトランクスが適しています。穿き心地や締め付け具合は、フォルムやサイズ、生地の伸縮性などからも影響を受けるため、いろいろなパンツを試しながら納得できるフィット感を追求してみてください。
ライフスタイルに合わせて選ぶ
シーンごとにトランクスとボクサーパンツのどちらで適しているのかも紹介しましたが、ライフスタイルに合わせて下着を選ぶという方法もあります。スーツや細身のパンツを着用する機会が多いなら、シルエットを邪魔しないボクサーパンツを選ぶのがおすすめです。また、徒歩や自転車などでの移動が多いなら、動きやすいという意味でボクサーパンツが適任。スポーツをする機会が多く、着替えるとしても運動用と普段用を兼用にしいたいなら、やはりボクサーパンツを活用しましょう。
その一方、シルエットにゆとりのあるカジュアルな服装が多く、その通気性や開放感をキープしたいなら、トランクスが最適。自宅で過ごすことが多く、リラックス感を優先したい場合も、トランクスならではの穿き心地を堪能しましょう!
快適性を重要視して選ぶ
蒸れにくさ、動きやすさ、肌触りの良さといった快適性につながる要素で下着を選ぶという手もあります。蒸れにくいのは通気性の高いトランクス、動きやすいのは伸縮性があってズレないボクサーパンツ、肌触りの良さは使用している素材や生地によって大きく左右されます。
そもそも、穿き比べてみないと何が快適なのかわからないかもしれません。チェックする際のポイントとしては、実際に穿いた際の不快感やストレスが取り除ける下着を探すのが1つの方法です。下着を変えることで快適性は向上できますので、穿いたことがないタイプも試してみましょう!!
よくある質問
トランクスとボクサーパンツに関して、さまざまな視点から解説してきましたが、最後によくある質問も紹介しておきます。ここまでの解説からこぼれ落ちたテーマもありますので、ここで取り上げる質問と回答を読んでから、下着選びの結論を出したほうが良いかもしれません。
トランクスとボクサーパンツ、どちらが女性ウケがいい?
さまざまなアンケートの結果を見ると、女性が好きな男性の下着としてはボクサーパンツが優勢です。ただし、トランクスが嫌われているわけではありません。どちらを選ぶにしても、ヨレヨレの下着や不潔な印象のアンダーウェアを身に着けてしまっては台無しになってしまいます。そのため、自分が納得できる下着を選びつつ、清潔感も意識してケアするのが最善策ではないでしょうか。
夏と冬で穿き替えた方がいい?
下着は肌に触れるアイテムであり、季節や気温によって使い分けられたほうがベターではあります。一般的には、暑い夏は接触冷感があって通気性の高い下着、寒い冬は吸湿発熱性があって保温性も高い下着のほうが快適だからです。ただし、人によって穿き心地の感じ方は異なるため、好みやライフスタイルに合わせて選んでください。オールシーズン使える下着を愛用するなら、ボトムスやコーディネートで涼しさや温かさを調整すれば問題ありません!
ビジネスシーンではどちらが適している?
どんな服装をするのかにもよりますが、原則としてはスーツや細身のスラックスとも相性が良いボクサーパンツがビジネスシーンには適しています。大まかに言えば、きちんと感を出したい時にはフィット感の高いボクサーパンツ、リラックス感がほしい時には開放感の高いトランクスが向いています。オンとオフの切り替えるために、トランクスとボクサーパンツを使い分けるのも賢い手段です。
まとめ
トランクスとボクサーパンツそれぞれの特徴、メリットやデメリットについて解説してきましたが、結論は出たでしょうか? どちらかを選ぶのか、両方を使い分けるのか、どんな結論を導くにしても、ここで解説した内容を理解した上で、快適で最適な下着を選ぶようにしましょう。最後にポイントをまとめておきますので、ぜひご参考に!
トランクスとボクサーパンツ、それぞれの魅力を理解しよう
トランクスとボクサーパンツ。どちらを選ぶにしても双方の魅力を知った上で選ぶことが重要です。改めてまとめておくと、開放感があって通気性に優れているのがトランクス。ホールド感が高くズレにくくて細身のコーディネートにも対応するのがボクサーパンツです。
穿くシーンや好みに応じて最適なタイプを選ぶのが大切
トランクスとボクサーパンツの個性が異なるからこそ、着用するシーンや用途などに応じて最適なタイプは変わります。つまり、普遍的で絶対的な正解はないということ。それぞれの特徴や魅力を把握した上で、自分の状況や体型、好みにマッチするタイプをセレクトしてください!
快適な下着を選ぶことで、日々の生活の質が向上する
シーンや季節を問わず、人生の大半は下着を身に着けている時間になります。だとすれば、快適な下着を追求することで、自ずとQOL(生活の質/人生の質)が高まることになります。
もしも、これまでボクサーパンツしか穿いたことがないなら、この是非トランクスも試してみてください。もしかしたらそれが、運命の下着との出会いになるかもしれません。
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