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センターベントとサイドベンツの違いとは? ベントの種類と選ぶ際のポイントを整理!!

スーツやジャケットのバックスタイルに大きな影響を与えるのが「ベント」。実はいろいろな種類があり、それぞれの由来や効果も異なっています。種類別のポイントを整理しますので、自分にぴったりのベントを探す際の参考にしてください!

ジャケットの「ベント」とは?

そもそも「ベント」とは何なのでしょうか? 「ベント」は英語では「vent」と表記し、もともとは「穴」「通気口」といった意味。ファッション用語としては、ジャケット背面の裾部分に設けられた「切り込み」を指し、可動域などを確保してくれるディテールです。

同じ「切り込み」としては「スリット」と呼ばれるディテールもありますが、生地が重なる部分があるのが「ベント」、重ならないのが「スリット」と覚えましょう。ベントは購入時にはしつけ糸で留められていますが、糸を切って外してから使ってください。

ベントの種類

実は「ベント」にはいくつかの種類があります。まずは代表的なベントの種類を紹介しますので、異なるポイントをきちんと把握しておいてください。

センターベント

センターベント

その名の通り、裾の中央に設けられた縦の切り込みが「センターベント」です。一般的な長さは20cm前後。15cm〜着丈の1/3程度が大半です。センターベントは、乗馬の際に窮屈になるのを防ぐために生まれたディテールと言う説が有力で、「馬乗り」とも呼ばれています。

センターベントのアレンジ版として「フックベント」という種類もあります。切り込みの上部がカギ型になっているのが特徴です。

サイドベンツ

裾の左右に設けられた切り込みが「サイドベンツ」です。切り込みが合計2本になるので、「s」が付いた複数形の「vents(ベンツ)」が正式ですが、「サイドベント」という誤用も珍しくありません。サイドベンツは、騎士がサーベルを持ち歩く際に邪魔にならないように生まれたディテールという説が有力で、「剣吊り」とも呼ばれています。

サイドベンツ

ノーベント

切り込みが入っていないデザインは「ノーベント」と呼ばれます。他のベントの起源を見てもわかる通り、ジャケットはもともとノーベントでした。また、ベントは機能的なディテールのため、機能性を排除したノーベントは実はフォーマルな仕様。タキシードや礼服といったフォーマルなスーツはノーベントです。

【参考】ベント以外のデザインもチェック

『スーツのデザインについてはこちらをチェック!』

ビジネスシーンにおすすめのベントは2種類

ベントの種類を押さえたところで、ビジネススタイルの観点からもう少し詳しく解説しましょう。結論から先に言ってしまうと、ビジネスシーンの定番は「センターベント」と「サイドベンツ」。そこに「ノーベント」も加えつつ、それぞれの特徴や似合う体型などをふかぼります。

センターベント

ビジネスシーンでもっとも主流なのが「センターベント」です。ヒップ周りが膨らまず、スマートにまとまるのがポイント。可動性は高いものの、左右に広がり過ぎると切り込みが開いて割れてしまうため、ジャケットの着丈は短めにするのが基本です。比較的スマートかつショートなジャケットに向いているため、体型も細身なほうが似合います。

センターベントの派生形とも言える「フックベント」も基本的な特徴は一緒です。ただし、フォーマルなモーニングコートや少しカジュアルなアメリカントラッド調のジャケットなどで採用されている仕様なので、ビジネスシーンでは定番ではありません。とは言え絶対にNGではなく、あえてフックベントを取り入れて周囲と差をつけるという手もあります。ただし、既製品には少ない仕様です。

サイドベンツ

ビジネスシーンでは「サイドベンツ」も一般的です。切り込みが2本あるため、可動性が非常に高いのがポイント。ただし、ヒップ周りが横に広がりやすくなります。ヒップ部分が膨らみやすいからこそ、ウエストとのメリハリが際立つというメリットも。スーツの構築的なフォルムが強調でき、クラシックなスーツの魅力が引き立ちます。

また、裾が広がりやすいからこそ、ヒップを覆うくらいの長めな着丈のジャケットと好相性。お尻が大きめな体型もカバーできます。

ノーベント

ビジネス仕様のジャストサイズな正統派ジャケットは、「ノーベント」だとかなり動きにくくなってしまい、フォルムも崩れやすくなってしまいます。フォーマルなスーツを含め、ノーベントを選択する場合シルエットに適度な余裕を与える必要があります。カジュアルなスーツやジャケットでノーベントを取り入れる場合も、大きめなサイズ感やストレッチ性のある生地で可動性を補完するのがおすすめです。

いずれにしても、ビジネススーツではノーベントを選ばないのが原則。「センターベント」か「サイドベンツ」の2択が基本です。

ベントの特徴を活かすジャケットのサイズ選び

ベントの特徴を活かすジャケットのサイズ選び

最適なベントを選んでも、ジャケット自体のサイズが合っていなければ意味がありません。そこで、スーツのジャケットを選ぶ際にチェックすべきサイズ感のポイントを、ベントとの関係性も考慮しながら簡単におさらいしておきましょう。

着丈

スーツのジャケットを選ぶ際の「着丈」の目安は、「お尻の半分〜全体が隠れる」程度です。着丈が短いほどスタイリッシュでスマートな印象になり、脚長効果も発揮。短めの着丈には「センターベント」が適しています。反対に、着丈が長いほどクラシックな雰囲気が強くなりますが、野暮ったい印象にならないように注意。長めの着丈には「サイドベンツ」が最適です。

袖丈&肩幅

スーツの「袖丈」の目安は、ジャケットを着て腕を下ろした際に、袖口から「シャツが1〜1.5cmのぞく」程度。着丈が長めな「サイドベンツ」のジャケットはダボッとした印象になりがちなので、袖丈をやや短めにしてスマートに演出するという応用技もあります。また、袖の丈感は肩幅の影響を受けるので肩幅を先の決めるのがおすすめです。

「肩幅」の目安は、「肩のトップとジャケットの肩山(前身頃、後身頃、袖の接合部分)が一致」している長さ。肩幅が合っていないと背中に変なシワが生まれてしまいます。エレガントな後姿を完璧に仕上げるためには、ベントだけでなく肩幅も重要なのです。

胸回り&胴回り

ジャケットのボタンを留めた際に「握りこぶし1つ分くらいのゆとり」があるのが「胸回り」の目安。ベントと直接的な関係はありませんが、センターベントのスマートなジャケットや、サイドベンツのゆったりめなジャケットを選ぶ際に、胸回りのサイズ感が基準から大きく外れないように注意しましょう。

ベントともっとも関係があるのが「胴回り」。胸回りと同じく、ジャケットのボタンを留めて「握りこぶし1個ほどの余裕」があるのが標準的な目安です。そこからカスタムする場合は、やや細身でスマートな印象に仕上げたい場合は「センターベント」、適度にルーズでクラシックな風格を醸したい場合は「サイドベンツ」が適しています。

ジャケットのサイズ選びに関しては、こちらの記事も参考にしてください。

▶「スーツのサイズはどう決める? サイズ表の見方から選び方まで解説!」

【まとめ】ベントまでこだわるなら、オーダースーツという選択肢も

【まとめ】ベントまでこだわるなら、オーダースーツという選択肢も

今回は「ベント」の種類や特徴について解説しました。タイプによって個性があり、相性の良いジャケットも変わるので、その点を踏まえつつベントを選ぶようにしましょう。

ただし、ビジネススーツの圧倒的な主流はセンターベント。〈SOLVE(ソルブ)〉のジャケットも、既製品はすべてセンターベントです。もちろん、オーダースーツならベントの種類は「センターベント」「サイドベンツ」「ノーベント」からセレクトできます。ベントまでこだわるなら、オーダーメイドを活用してみてはいかがでしょうか?

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