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スーツ(ジャケット)のボタンはすべて留める? 種類別に留め方のルールを紹介

スーツ(ジャケット)のボタンには留め方のマナーがある

スーツ(ジャケット)のボタンには留め方のマナーがある

スーツの着こなしには厳格なルールやマナーがあります。ジャケットのボタンも然り。留め方がきちんと決まっているのです。「アンボタンルール」は知っているかもしれませんが、ジャケットは意外と種類が多く、そのタイプに合った留め方を把握しておく必要があります。さらに、性別やシーン別で考え方が異なる場合も。ルールやマナーを細かく解説しますので、この記事をブックマークして必要な時に確認しましょう!

【大原則】知っておくべきスーツ(ジャケット)のボタンに関する2つの基本マナー

【大原則】知っておくべきスーツ(ジャケット)のボタンに関する2つの基本マナー

スーツ(ジャケット)のボタンの留め方には前提となる大原則があります。その原則さえ覚えれば、あとは細かい適用方法とアレンジだけ。まずは2つの基本マナーを把握しましょう。

①アンボタンマナー

スーツ(ジャケット)のボタンの留め方には前提となる大原則があります。その原則さえ覚えれば、あとは細かい適用方法とアレンジだけ。まずは2つの基本マナーを把握しましょう。

②座る時はボタンを外す

イスなどに座る場合は、スーツの種類を問わずボタンをすべて外すのが基本マナー。ボタンを留めたまま座ると、ジャケットに変なシワが入ったり、生地が引っ張られて傷んだり、窮屈で見苦しく見えたりするからです。座るタイミングでボタンを外し、立つタイミングでボタンを留めるように習慣化するのがおすすめ。ただし、就職試験の面接などでは例外の場合もあります。詳しくは後ほど解説します。

【種類別】スーツ(ジャケット)のボタンの留め方

続いて、一般的なスーツに関するボタンの留め方をレクチャーします。フロントの仕様が異なる5タイプにスリーピースを加えた計6種類それぞれのマナーを紹介しましょう。

シングルスーツ

ビジネスシーンでポピュラーなのは「シングルブレスト」のスーツ。フロントの重なり部分が浅く、ジャケットのボタンが1列のみになっているのが特徴です。シングルスーツのボタンの留め方は「アンボタンマナー」を理解しているだけ対応できますが、タイプ別にそれぞれのマナーを詳しく解説します。

2つボタン

もっとも一般的なスーツはシングルの2つボタンです。当然ながら「アンボタンマナー」が適用され、上のボタンだけを留めるのが原則。スーツに慣れていないと、ボタンは2つとも留めたほうが失礼にあたらないと思えるかもしれませんが、あくまで「アンボタンマナー」に則るのが正しい着こなしです。下のボタンは外し、上のボタンだけを留めるようにしましょう。

3つボタン

3つボタンのシングルスーツでも「アンボタンマナー」を遵守し、いちばん下のボタンを外すのが基本です。つまり、上のボタンと中央のボタンを留めます。ちなみに、ベーシックな3つボタンのスーツはVゾーンが狭くなり、トラッドな印象が強くなるのが大きな特徴。最近はあまり3つボタンを見かけませんが、「アンボタンマナー」さえ覚えておけばもしもの時でも対応可能です。

段返り3つボタン

段返り3つボタンの場合も、2つボタンと同じ。いちばん下のボタンは開けるのが基本です。改めて説明しておくと、「段返り3つボタン」とは上のボタンの部分を折って下襟の中に隠すような仕様のこと。3つボタンではありますが、上のボタンは留めないので、2つボタンのジャケットと同じように着こなします。結果的に真ん中のボタンだけを留めることになりますが、上のボタンはないものとして無視すれば大原則の通りです。

ダブルスーツ

クラシックなムードを感じさせるのが「ダブルブレスト」のスーツ。フロントが深く重なり、ジャケットのボタンが2列になっているのが特徴です。ダブルブレストには主に2つのタイプがありますが、とりあえず「4つボタン」のマナーさえ覚えれば応用可能。しかも自由度があり、好みなどに合わせてアレンジもできます。 

4つボタン

ボタンが2列×2個の計4つ並んでいるのが「4つボタン」。とは言え、実際に留められるのは右前の2つのみです。その2つのボタンを両方とも留める着こなしを「2つ掛け」などと呼び、きちんと感が演出できます。ただし、ダブルブレストはフロントが深く重なるのが前提なので、ボタンの留め方によってシルエットが大き崩れることはありません。そのため、いずれかのボタンを外す着こなしも一般的です。上のボタンを開けるとVゾーンが少し広くなり、適度に着崩したムードになります。また最近は、シングルスーツのように下のボタンを開ける着こなしも増えています。コーディネートやシーンに合わせてアレンジしつつ、迷ったらすべてのボタンを留めるようにしましょう。

6つボタン

ボタンが2列×3個の計6つ並んでいるのが「6つボタン」です。ただし、上段の2つは飾りボタン。そのため、4つボタンと同じく右前の2つをどう留めるのかがポイントです。留め方のパターンも4つボタンと一緒。すべての留め方を試して印象の違いを確認しつつ、そのスーツや自分の個性、TPOなどに合った着こなしを研究してみてください。

スリーピース

ジャケット、ベスト、スラックスの3点が揃った「スリーピース」のスーツには、独特な着こなしのルールがあります。まず、ベストには「アンボタンマナー」が適用され、いちばん下のボタンは外すのが基本。そして、ジャケットのボタンは全開にして留めないのが原則です。スリーピースならではのクラシックな風格を活かすためには、基本ルールに則って着こなすようにしましょう。

その他のスーツ(ジャケット)でボタンを留める際のマナー

その他のスーツ(ジャケット)でボタンを留める際のマナー

最後に、これまでに紹介したタイプとは異なるスーツ(ジャケット)や、少し特殊なシーンでのマナーも紹介します。ここまで押さえておけば、ボタンの留め方に関するルールは完璧!

1つボタンの場合

ボタンが1つしかないので、着用時には留めるのがマナー。ボタンが1つしかないなら下のボタンも上のボタンもないので、「アンボタンマナー」は適応外です。ちなみに1つボタンのジャケットは本来、格式が高いフォーマルなタキシードやモーニングコートなどの用いられる仕様です。ただし、最近はカジュアルなジャケットでも1つボタンが増加。カジュアルなコーディネートやシーンでは自由に着こなしても問題ありません。

女性用スーツの場合

女性向けのスーツはボタンをすべて留めるのが基本です。男性用とは異なり、ボタンをすべて留める着こなしを想定。裾付近が大きめに開くようになっているデザインが主流です。そうした女性用スーツでボタンを外すと、だらしない印象や男性的なイメージを与えてしまいかねないので注意しましょう。

リクルートスーツの場合

就職活動で着用するリクルートスーツでも、基本はビジネススーツのマナーと変わりません。リクルートスーツの正統派はシングルの2つボタンなので、上のボタンだけを留めるようにしましょう。

面接での着席時

就職活動や転職活動の面接では、面接官にどんな印象を与えるかが重要です。そのため、堅い業界や堅実そうな面接官の場合、着席時にボタンを開けることでだらしないと捉えられるケースも考えられます。反対に、アパレル系や外資系などの企業では、着席時にボタンを留めたままだとスーツの着こなしルールを知らない人だと思われるかもしれません。「座るときにはジャケットのボタンを外す」という原則は理解しつつ、状況を読みつつ臨機応変に対応できたら万全です。

【参考】就活時のスーツの着こなしについて詳しくはこちら

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