ドレスシャツとカジュアルシャツの違いを把握すれば、オーダーしても失敗ナシ
〈SOLVE(ソルブ)〉は「仕事用のドレスシャツがオーダーできるブランド」というイメージが強いかもしれませんが、実はカジュアルシャツも人気を集めています。カジュアルと言っても主にビジネスカジュアルに適した仕様。だからこそ、少し上品な大人のオフスタイルでも着回しやすいバランスです。当然ですが、ドレスシャツとカジュアルシャツでは特徴が異なります。オーダーする際のポイントも変わってくるので、ここで一気に解説します。
【ポイント1】少しカジュアルな表情の生地を選ぶ
シャツに使う生地は、キメが細かくソリッドでツヤがあるほどドレスな印象になります。反対に、表情や味わい、毛羽があるほどカジュアルな印象になります。生地感がシャツの印象に直結するので、カジュアルなシャツにはカジュアルな生地を選ぶのが基本です。ドレスシャツの生地は種類が限られていますが、カジュアルなシャツの生地はバリエーションが豊富。種類が多いからこそ、シーズンに合った季節感のある生地を選ぶようにしましょう。
春夏に適したカジュアルなシャツ生地
春夏シーズンに適した生地の代表格が「 リネン 」素材の生地。通気性に優れ、吸水性や発散性も高く、サラッとした触感が特徴です。リネンにコットンをブレンドして肌触りを滑らかにした「 コットンリネン 」も定番素材です。太さが不規則な糸で織った「 スラブ 」も春夏にぴったり。凹凸感があって肌に貼りつきにくいのが大きな特徴です。〈SOLVE〉で使っているスラブ生地はコットン100%で、リネン調の風合いと滑らかなタッチが両立しています。「 シアサッカー 」も春夏シーズンの大定番。凹凸感とサラッとした触感が特徴で、無地だけでなくストライプ柄も多い生地です。また、空間を開けてメッシュ状に織り上げる「 からみ織り 」の生地も通気性が抜群。〈SOLVE〉では2022年に夏の限定生地として採用し、好評を得ています。
お勧めアイテム
秋冬に適したカジュアルなシャツ生地
秋冬シーズンに適した生地の代表格は「 フランネル 」です。「ネル」と略されることもあり、フランネル製のシャツはネルシャツと呼ばれることも。軽量な織物で、手触りがソフトで心地良いのが長所です。さまざまなアイテムで使われている「 ニット 」も最近はシャツに用いられることが増えています。柔軟でストレッチ性に優れ、素材にウールなどを使用すれば保温性は抜群です。生地の色合いは「 メランジ 」が秋冬にうってつけ。2種類以上の色を使ったミックス調の表情が、ニット生地などの立体感や風合いを強調してくれます。色の組み合わせによって印象が大きく変わるのもポイント。同系色で無地に近い印象にまとめたメランジの生地は、こなれ感と品の良さが同居してします。秋冬のシャツ生地としてコーデュロイやスエードを思い浮かべる人も多いかもしれませんが、カジュアルな印象が強くなるのでビジネスカジュアルには適していません。
【ポイント2】カジュアルシャツに適した「襟型」を選ぶ
スーツやジャケットに合わせるドレスシャツはネクタイを締めるのが前提なのに対し、カジュアルシャツはノータイが基本です。そのため、ネクタイをしなくてもサマになる襟型を選ぶことも重要。ここでは3つのカテゴリーに大別して主な襟型を解説します。
襟先が固定できる「ボタンダウン」や「スナップダウン」
ノータイでシャツを着る場合はボタンをひとつだけ外すのが原則です。ボタンを開けることで襟先が不安定でバラつきやすくなり、不格好に見えたりダラしなく見えることもあります。それを防ぐ解決策のひとつが、「襟先が固定できる襟型」を選ぶこと。「ボタンダウンカラー」や「スナップダウンカラー」がそれに当たります。ボタンが表に出るボタンダウンカラーは少しカジュアルな印象。だからこそカジュアルなシャツと相性が抜群です。
襟の開きが広い「ワイド」や「カッタウェイ」
襟先のバラつきを防ぐもうひとつの解決策は、「襟の開きが広い襟型」を選ぶこと。襟の開きが狭くなるほど襟先が鋭角になってバタつきやすく、広いほど襟先が鈍角で安定するからです。該当する襟型は「ワイドカラー」で、さらに広く開いた「カッタウェイ」はより効果的。襟先の開きが広いほど首元がスッキリして窮屈な印象がなくなり、開放的でカジュアル感が高まる効果もあります。もしもまだ着たことがないなら、カッタウェイのシャツも試してみてください。
カジュアル感がアップする「スタンド(バンド)」
襟のついたトップスは品が良く、襟がないとカジュアルに映るのがセオリー。台襟のみの「スタンドカラー」はその中間的な襟型で、適度にカジュアルな印象です。最近は「バンドカラー」とも呼ばれ、カジュアルなスタイルでも人気が高まっています。上品すぎずカジュアルすぎないバランスが絶妙で、大人向けのカジュアルシャツとは好相性です。品格を補いたい場合はジャケットを重ねればOK。スタンドカラーは襟先がバラつきにくく、ジャケットも羽織りやすくて重宝します。
【参考】襟型について詳しくはこちら
【ポイント3】シルエットはややワイドに設定するとおしゃれ
カジュアルシャツはドレスシャツよりもゆったりしたシルエットにするのが一般的。コーディネートのテイストや好み次第という部分もありますが、シルエットを少しワイドにすることでリラックス感が生まれ、カジュアルな印象につながります。最近のカジュアルスタイルはオーバーサイズが人気なので、その意味でもゆったりしたシルエットにするのがおすすめです。
カジュアルシャツでゆったりしたサイズに設定する際の目安
シルエットにゆとりがあるだけでカジュアルな印象が生まれます。あえてタイトなシャツでクールな印象やスマートなムードのカジュアルスタイルにまとめたい場合を除いて、窮屈に見えないワイドな身幅を選ぶようにしましょう。ビジネス用のドレスシャツでは、胸まわりや胴まわりに実寸値よりも10cm〜20cmの余裕を与えるのが原則。一方、カジュアルシャツは20cm以上ゆとりのあるサイズ設定がおすすめです。もしも細かいサイズ感に迷ったときは、採寸してもらいながら相談するという手も。こちらの記事 『シャツの「ゆとり問題」を解決! オーダーシャツだからこそ自由に設定できるサイズの決め方を解説』 も参考にしながら、自分にとっての最適なゆとりを模索してみてください。
【ポイント4】タックアウトが可能な短めの着丈を選ぶ
ドレスシャツは裾をタックインするのが前提なので、裾がパンツから出ないように着丈が長めに設定されています。カジュアルシャツは裾をタックアウトすることもあるので、その際のバランスを考えて短めの着丈をセレクトするのが得策です。
カジュアルシャツでタックアウトできる着丈を設定する際の目安
ビジネス用のドレスなシャツは、ヒップがすっぽり隠れるくらいの長さが定番。そんなドレスシャツの着丈から5cm〜7cmくらい短くするのがタックアウトするカジュアルシャツの定番的な基準です。見た目の目安としては、ヒップが半分くらい見える程度。タックアウトもタックインも可能で汎用性が高く、さまざまなコーディネートに対応できます。ただし、好みに応じてさらに短くしてもOK。着丈を短くすることでスタイリッシュな印象が演出できます。その一方、最近はカジュアルスタイルでオーバーサイズのシャツをタックインする着こなしが人気。タックインが前提なら、カジュアルシャツも着丈を長めにしたほうが着こなしやすくなります。直線的な裾をスクエアカットやボックスカットと呼びますが、それはオープンカラーシャツなどで定番の仕様。ラフすぎる印象でビジネスカジュアルには適しません。ちなみに〈SOLVE〉のシャツでは浅めのラウンドカットを採用しています。着丈を短くしてもベルトが見えないように配慮しつつ、ラウンドカットの長所もキープ。腰まわりはスマートは見せつつパンツのポケットは使いやすいバランスを追求しています。
【まとめ】その他のディテールは自分の好みで設定してOK
オーダーシャツの醍醐味のひとつは、自分の好みに合ったディテールが選べることです。上記4つのポイントさえ気をつければ、他のディテールは自分の好みで選んでOK。オーダーシャツならではのカスタムを存分に楽しみましょう。そもそも好みがわからないという人は、大人のカジュアルスタイルで大定番となっている正統派のオックスフォードシャツをオーダーして着こなすのがおすすめ。白のオックスフォードクロス、ボタンダウンカラー、ショートラウンドのカフス、ラウンドポケット、表前立て、センターBOXを選べば、幅広く着回せます!
【参考】人気のデザインをチェック!
SOLVE公式サイトのご案内
SOLVEでは、はじめてオーダーシャツ(オーダースーツ及びカスタムオーダーTシャツも含む)をご購入されるお客様向けに採寸や試着サービスを用意しております。
青山本店で実施中の「来店採寸サービス」では、採寸のほか販売中の生地サンプルや襟、カフスなどのパーツ見本をご覧いただけます。
またお気に入りのシャツをお送りいただければ、採寸結果をメールでご案内する「シャツ採寸サービス(現在送料無料キャンペーン中)」を行っております。オーダーシャツはお届け後30日以内の場合、初回お直しが無料なのでお気軽にお試しください。
青山本店ではその他Tシャツやセットアップなど販売中の製品を展示しており、ご試着も可能ですのでお気軽にお問い合わせください。
【参考】無料で利用できるおすすめガイド
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