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メンズシャツの種類はスタイル・生地・デザインで決まる!名称や特徴をチェック

監修:SOLVE編集部

シャツは、シーンや季節を問わずに活躍する、コーディネートに欠かせないアイテムです。しかし、シャツの種類や名称について実はよく分からないという人も多いのではないでしょうか。

シャツの種類は、生地やデザインなどによってさまざまに分けられます。それぞれ最適な着用シーンや季節が異なるため、種類ごとのシャツの名称や特徴を覚えておくことは、コーディネートにも役立ちます。

この記事では、メンズシャツの種類とそれぞれの特徴について詳しく紹介します。シーンや目的に合ったシャツをおしゃれに着こなしたい人は、ぜひ参考にしてください。

シャツの種類は3つの要素で分けることができる

シャツにはさまざまな種類があり、種類は主に、「スタイル」「生地」「デザイン」の3つの要素で分けることができます。

「スタイル」では、ビジネス、カジュアルなどの系統や用途別にシャツを分類できます。スタイル別の分類は、ふさわしい着用シーンを把握するためにも知っておくと便利です。

「生地」では、さらに色や柄、織りと編み、機能、素材などの要素で細かく分けられます。シャツは四季を通じて幅広い人が着用するアイテムのため、生地のバリエーションも豊富です。

「デザイン」は、シャツの象徴的なディテールである襟とカフスのデザインで分類されます。襟やカフスは見た目だけでなく、着用シーンとも深くかかわっているため、スマートにシャツを着こなすためには押さえておきたいポイントです。

それではここからは、それぞれの要素別にシャツの種類を詳しく紹介していきます。

シャツのスタイルの主な種類

シャツのスタイルの主な種類

シャツをスタイルで分ける場合、「ビジネス」「カジュアル」「ビジネスカジュアル」の3種類に分類できます。それぞれのスタイルに合うシャツの種類と名前、特徴を解説します。

2-1 ビジネス

ビジネススタイルに合うシャツといえば、ワイシャツです。ワイシャツは、ニュアンスは微妙に異なるものの、カッターシャツやドレスシャツと呼ばれることもあります。

スーツの下に着て、首元にネクタイを締めるスタイルはもちろん、台襟のボタンを外してノーネクタイで着用する人も多いです。

ワイシャツの形は基本的には決まっていますが、生地や襟の形で印象を大きく変えることができます。

ワイシャツは、基本的に長袖です。夏用として半袖のものもありますが、半袖のワイシャツを着用する習慣があるのは、世界的に見ても日本と中国くらいに限られます。日本でも、半袖のワイシャツはスタイリッシュではないというイメージがあるため、一部の人は着用しているものの、あまり普及していません。しかし、昨今の日本の夏は暑すぎるため、きっかけ次第で支持が増える可能性はあります。

【参考】ビジネス用のシャツをチェック!

2-2 カジュアル

カジュアルなスタイルに合うシャツは多くありますが、ここでは代表的な4つをご紹介します。

1:ミリタリーシャツ
ミリタリーシャツは、もともと軍隊で着られていたシャツでしたが、ファッションアイテムとして一般化し、普段使いで着られるようになりました。

丈夫な素材で作られており、色はカーキや深緑などが主流です。ポケットが多いことも特徴です。

2:ワークシャツ
ワークシャツは、作業を行う際の服装として作られた長袖のシャツです。デニムやシャンブレー、ダンガリーなどの、丈夫で汚れが目立ちにくい素材で作られています。

作業用のシャツらしく、デザインも機能性が重視されており、左右に胸ポケットがついているのが特徴です。少しルーズなサイズ感で着用するのが一般的です。

3:ウエスタンシャツ
ウエスタンシャツは、デニムやダンガリー生地で作られた長袖のシャツで、カウボーイのシャツがモチーフになっています。

シャツの背中側の上部にある切り替え部分「ヨーク」が、直線ではなくカーブしていたり、スナップボタンが用いられたりしている点が特徴です。

4:ネルシャツ
ネルシャツは、ウールやコットン製の起毛生地、フランネルを使った長袖のシャツです。ネルシャツという名前は、フランネルシャツの略に由来しています。もともとアメリカのワークウェアでしたが、今ではアメカジを象徴するアイテムです。

フランネル生地はやや厚手で保温性が高いため、秋冬に着用する事が多いシャツです。無地のものも有りますが、代表的な柄はカラフルなチェック柄です。

【参考】カジュアルシャツをチェック!

2-3 ビジネスカジュアル

1:ポロシャツ
ポロシャツ

ビジネスカジュアルに合うシャツといえばポロシャツです。ポロシャツは、胸元中央に2~3個のボタンがついた、襟付きのシャツです。半袖のデザインが多く、主に夏の服装として着用されます。

高い通気性と快適な着心地が特徴で、元々はスポーツウェアとして着用されていましたが、今ではカジュアルスタイルだけでなく、ビジネスカジュアルでも着用されています。中にはワイシャツのように台襟がつき、ジャケットに合わせることを意識したポロシャツもあります。

2:Tシャツ
Tシャツ

Tシャツは、もともとカジュアルなシーンで着用されるアイテムです。しかし、ビジネススタイルのカジュアル化が進む中、Tシャツをスーツやジャケットのインナーなどに着用することも増えています。襟がない分、ポロシャツよりもカジュアルな印象は強くなります。

ビジネスカジュアルでTシャツを着るなら、ロゴ入りや派手なカラーのものは避け、白・黒・グレーなど、ベーシックなカラーを選びましょう。さらに、上着より少し短めのジャストサイズで、ラウンドネックや浅めのVネックのものがおすすめです。

【参考】Tシャツ&ポロシャツのおすすめは?

シャツの生地の主な種類

シャツの生地の主な種類

シャツ生地には様々な要素が有りますが、今回は「色」「柄」「織りと編み」「機能」「素材」の5つの要素にそって、それぞれどんな種類があるのか、特徴と併せて解説します。

3-1 色

色は、シャツの印象を変える重要な要素のひとつです。デザインが同じでも、色が異なるだけで相手に与える印象はガラッと変わります。

ビジネスシャツとして用いられるシャツの色には、代表的なもので以下のものがあります。

1:ホワイト

ホワイトシャツ

ホワイトは、ビジネスシーンで着用されるシャツの王道カラーです。信頼感や清潔感を与えられるため、面接や商談など大切な機会での着用にも最適です。また、どんな色のスーツともコーディネートしやすく、スーツスタイル初心者の人にもおすすめです。

【参考】ホワイトのシャツをチェック!

2:ブルー(サックス)

ブルー(サックス)シャツ 

ブルー(サックス)は、爽やかで清涼感があります。空や海などのイメージとリンクすることから好感度も高く、ホワイトに続く定番カラーです。

【参考】ブルーのシャツをチェック!

3:グレー

グレーシャツ

グレーは、シックで落ち着いた印象があります。シャツで取り入れる際には、できるだけ淡い色を選ぶと柔らかく上品な印象に仕上がります。

【参考】グレーのシャツをチェック!

4:ピンク

ピンクシャツ

柔らかく優しい印象のピンクは、レディースだけでなくメンズシャツでも人気があります。ビジネスだけでなく、結婚式などの華やかなシーンにもおすすめの色です。

【参考】ピンクのシャツをチェック!

5:ブラウン

ブラウンシャツ

アースカラーのブラウンは、穏やかさや安心感を演出する色です。ベーシックなカラーならスーツの色を選びませんが、特にネイビー系、ブラウン系との相性は抜群です。

【参考】ブラウンのシャツをチェック!

3-2 柄

シャツは、無地だけでなく柄の入ったものも多く、その種類も豊富です。

ビジネスシャツとして用いられるシャツの柄には、代表的なもので以下のものがあります。

1:ストライプ

ストライプシャツ

すっきり見える縦線のストライプは、ビジネスシャツの柄によく使われます。主に縦線の太さや間隔によって種類が分けられており、控えめな柄から個性的な柄までさまざまです。
代表的なストライプ柄には、トラディショナルな雰囲気のロンドンストライプ、比較的線の幅が細く控えめな印象のペンシルストライプやピンストライプ、2色の縦線が特徴のオルタネートストライプなどがあります。

【参考】ストライプのシャツをチェック!

2:チェック

チェック

チェックは、ストライプに比べるとカジュアルな印象のため、カジュアル寄りのビジネススタイルのアクセントとして用いられることも多い柄です。

ラフな印象のブロックチェックやポップで爽やかな印象のギンガムチェック、格子の線が細めで取り入れやすいグラフチェックなどがあります。

【参考】チェック柄のシャツをチェック!

3:ドット

ドットシャツ

ドットは、チェックよりもさらにカジュアルな印象がある柄です。水玉の大きさの小さいものから、ピン・ドット、ポルカ・ドット、コイン・ドットなどがあります。さまざまな大きさの水玉がランダムに配置された柄は、シャワー・スポットと呼ばれています。

【参考】ドットのシャツをチェック!

3-3 織りと編み

シャツに使われる生地は、織物(布帛)と編物(ニット)に大別できます。織物はたて糸とよこ糸を交差させて織り上げた生地、編物はループ状にした糸にさらに糸を引っ掛けて編み上げた生地です。
ビジネスの場で着るシャツの生地は、多くは織物に分類されます。

織物の特徴は生地にハリがあり丈夫で型崩れしにくいこと、編み物の特徴は伸縮性と通気性に優れ柔らかいことです。

まずは、シャツの織りの種類について説明します。

1:オックスフォード
オックスフォード

オックスフォードクロスは平織りの一種で、通気性に優れ丈夫な生地です。ボタンダウンシャツによく使われます。

2:ブロード
ブロード

ブロードは、たて糸とよこ糸に同じ太さの糸を使用して、よこ糸の倍の密度でたて糸を織り込んだ平織の生地で、シャツに用いられる代表的な生地です。

【参考】ブロードのシャツをチェック!

3:シャンブレー
シャンブレー

シャンブレーは、たて糸に色糸、よこ糸に白糸など、縦と横の糸に別の色糸を使った平織りの生地です。見る角度によって色味が違って見える特徴があります。

4:ヘリンボーン
ヘリンボーン

へリンボーンは、生地の表面に右肩上がりの線と右肩下がりの線が交互に並ぶ模様の綾織りの生地です。模様がニシンの骨に似ていることから、英語でニシンの骨を意味するヘリンボーンという名前で呼ばれています。

【参考】ヘリンボーンのシャツをチェック!

5:ツイル
ツイル

ツイル織は、綾織り物の総称で、織り目が斜めの畝(うね)状に見えることが特徴です。平織りと比較すると肌触りが柔らかく通気性に優れ、シワになりにくいという特徴があります。

【参考】ツイルのシャツをチェック!

6:サテン
サテン

サテンは、朱子織りと呼ばれる織り方で織られた生地で、生地の表面になめらかな肌触りと光沢感があります。たて糸とよこ糸の交差が少ないため、耐久性はあまりありません。

【参考】サテンのシャツをチェック!

続いて、シャツの編みの種類について説明します。

1:天竺編み
天竺編み

天竺編みは、平編み、メリヤス編みとも呼ばれる編み方です。Tシャツの生地によく使われており、伸縮性があります。

2:鹿の子編み
鹿の子編み

鹿の子編みは、ポロシャツの生地によく用いられる編み方です。生地表面の凹凸が特徴で、通気性に優れています。

3-4 機能

着心地や扱いやすさを向上させるため、さまざまな機能を備えたシャツもあります。シャツの主な機能を4つ紹介します。

1:形態安定(ノンアイロン)
薬品処理や樹脂加工、熱加工などを施すことによって、洗濯後にもシワになりにくく、アイロンをかけなくても着用できるようにした機能です。特にクリーニングを利用せず、自宅で洗濯する人から支持されています。

【参考】驚くほどシワにならない ノンアイロンシャツをチェック

2:吸水速乾
水分を素早く吸収して乾燥させる機能です。汗をかいた際、水分を素早く吸い取って蒸発させるため、汗冷えを防ぐことができます。また、洗濯後すぐに乾きやすいこともメリットです。

3:ストレッチ 
伸縮性に優れるため動きやすく、長時間着用してもストレスを感じにくいというメリットがあります。

【参考】着心地が圧倒的に楽 超ストレッチシャツをチェック

4:抗菌・防臭
繊維に潜んだ菌の増殖を抑制し、臭いも抑える機能です。特に、臭いの原因となる黄色ブドウ球菌に作用します。

3-5 素材

シャツは素材の種類もさまざまです。代表的な4種類について説明します。

1:綿

綿素材のシャツ

綿は、シャツの定番素材です。綿素材のシャツは生地の表面に光沢があり、高級感があります。肌触りが良いことも特徴です。白い綿素材のベーシックなシャツは1枚持っておきたいアイテムです。

【参考】定番の綿100%シャツをチェック!

2:ポリエステル
ポリエステルは、摩擦に強く耐久性に優れている素材です。また、洗濯後乾きやすくシワになりにくいため、扱いやすい点もメリットです。人によっては着用時にチクチク感じ、静電気が起きやすい素材である為、着心地は綿と比較すると劣ります。

3:リネン

リネン素材のシャツ

リネン(麻)は、丈夫でさらっとした着心地の素材です。シャリ感と清涼感があり、通気性も良いため主に夏に使用されます。

【参考】夏のイチオシ リネンシャツをチェック!

4:混紡生地

混紡素材のシャツ

シャツの生地には、綿やポリエステルなどをブレンドした混紡生地を使用したものも多くあります。例えば、綿とポリエステルの混紡なら着心地と機能性を兼ね備え、混紡の割合によって、生地の質感が異なります。

【参考】素材の良いとこどり 混紡素材のシャツをチェック!

シャツのデザイン主な種類

シャツは、「襟」「カフス」のデザインからも分類できます。それぞれどんな種類があるのか、デザインの特徴や印象とともに解説します。

4-1 襟

シャツの襟は、デザインの印象を決める大切なポイントです。主に、次の5つの種類があります。

1:レギュラーカラー

レギュラーカラー
レギュラーカラーは、襟の開きが75~90度の最もスタンダードな襟です。ビジネスシーンからフォーマルシーンまで、シーンを問わずに着用できます。

2:ワイドカラー

ワイドカラー
ワイドカラーは、襟の開きが100~140度で、レギュラーシャツよりも襟が大きく開いています。首まわりがスッキリ見える特徴があります。

3:カッタウェイ

カッタウェイ
カッタウェイは、ほぼ180度襟が開いたタイプで、ホリゾンタルカラーと呼ばれることもあります。台襟のボタンを外してノーネクタイでもきれいに着こなせる襟の形です。

4:ボタンダウンカラー

ボタンダウンカラー
ボタンダウンカラーは、シャツの襟先がボタンで身頃に留められた襟です。ややカジュアルな印象が強い襟の形ですが、台襟のボタンを外してノーネクタイでもきれいに着こなせる襟の形です。

5:スタンドカラー

スタンドカラー
スタンドカラーは、他のタイプと違って襟に折り返しがありません。首に沿って立った比較的低めの襟が特徴です。ボタンダウンカラーよりも更にカジュアル感の強い襟です。

【参考】襟型にはどんな種類が有る?詳しくはこちら

4-2 カフス

襟とともにシャツのデザインのポイントとなるのがカフスです。カフスにはさまざまな種類がありますが、ここでは主要な3つの種類について、特徴を説明します。

1:シングルカフス

シングルカフス

最もシンプルでスタンダードなカフスのデザインです。片側に縫い付けられたボタンを反対側のボタンホールに通して留めます。

2:コンバーチブルカフス
コンバーチブルカフス

カフスボタン(カフリンクス)で留めることも、ボタン留めすることもできるカフスです。ボタンが縫い付けられた位置にもボタンホールが空いています。

3:ダブルカフス

ダブルカフス

袖を折り返して二重にし、カフスボタン(カフリンクス)で留めるカフスです。立体的で華やかな印象になるため、葬祭以外のフォーマルなシーンに向いています。

【参考】シャツの人気のデザインは?

シーンや目的に合わせてシャツの種類を選ぼう

シーンや目的に合わせてシャツの種類を選ぼう

今回は、メンズシャツの種類を「スタイル」「生地」「デザイン」の3つの要素から解説しました。

メンズシャツの種類は、多岐に渡ります。それぞれの名称や特徴を覚えておけば、新しいシャツが欲しくなったときや、いつもと少し違うコーディネートをしたくなったとき、知識を役立てることができます。

また、シャツをスマートに着こなすなら、シャツの種類だけでなく、自分にぴったり合ったサイズかどうかも大切です。着用シーンや目的に合わせて、着るだけで気分が上がるような、自分にぴったりのシャツを選びましょう。
 

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