昨今、ビジネスシーンでTシャツやポロシャツが取り入れられつつあります。そんな中、どういったシーンであれば着用できるのか、カジュアル用とどんな違いがあるのか気になるという人も多いのではないでしょうか。
この記事では、Tシャツやポロシャツの着用シーンや、仕事に適した1着を選ぶポイント、仕事で人気の着こなし方などについて、くわしく解説します。リモートワークやオフィスワークにTシャツやポロシャツを取り入れたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
仕事でTシャツやポロシャツは着用できる?
ビジネススタイルのカジュアル化は年々進んでいるものの、そのさじ加減に悩んでいるという人も多いでしょう。まずは、そもそも仕事でTシャツやポロシャツを着用できるのかについて説明します。
1-1 人口的にビジネスカジュアルの流れが加速している
今や、ビジネスカジュアルが定着しつつあります。2019年3月に、20~50代のビジネスパーソン412人を対象に行われた「ビジネスウエアに関する意識調査」では、オフィスカジュアルについて、全世代で約8割の人が賛成と回答しました。 (参考:ユニクロ「 ビジネスウエアに関する意識調査 」)
この調査結果からは、大多数の人がビジネススタイルのカジュアル化を支持していることがわかります。
仕事での着用の是非をアイテム別にたずねた質問では、ポロシャツの着用を約7割の人がOKと回答し、Tシャツなどのカットソーについては、約5割の人がOKと回答しました。
ポロシャツとTシャツでは支持率に開きがあったものの、約半数以上の人が、仕事でのポロシャツ、Tシャツの着用をOKとしました。このことから、周囲や相手の状況に配慮すれば、ポロシャツもTシャツも、仕事で着用できると言えます。
1-2 社外の人と会うならポロシャツがおすすめ
ポロシャツとTシャツは、どちらもビジネスカジュアルの代表的なアイテムです。しかし、両者を比較すると、カジュアルな印象がより強いのはTシャツ。一方、襟がついているポロシャツは、Tシャツよりカジュアル感がおさえられます。
ビジネススタイルは、状況に応じてコーディネートすべきです。オフィスワークやリモートワークでは、Tシャツ、ポロシャツのどちらを着用しても問題なくても、取引先への訪問や来客対応などの場合、襟が付いているポロシャツを着用するのが無難です。
ただし、企業によって、ビジネスカジュアルの境界線は異なります。ポロシャツは、多くの人からビジネスカジュアルとして認められているアイテムではありますが、相手に失礼のないよう、事前に着用の可否を確認しておくと安心です。
また、Tシャツ、ポロシャツどちらの場合でも、いざという時にさっと羽織れるジャケットがあると便利です。ジャケットを羽織るだけで、着こなしが一気にきちんとした印象になります。
【参考】おすすめのビジネス用ポロシャツはこちら
仕事でTシャツやポロシャツを着用するメリット
仕事でTシャツやポロシャツを着用することには、さまざまなメリットがあります。ここでは、主な3つのメリットを紹介します。
2-1 暑い夏でも快適に過ごせる
ひとつ目のメリットは、暑い夏でも快適に過ごせる点です。日本の夏は高温多湿で、気温だけでなく、湿度も高いという特徴があります。このため、気温以上に暑さを感じやすく、ワイシャツにネクタイを締めたスタイルでは、暑さで仕事に集中できないこともあるでしょう。
一方、ポロシャツやTシャツは、ネクタイを締めなくても自然に着用できるため、身体に熱がこもらず、首元の窮屈さもなく機能的。タックアウトして着用すれば、より風通しも良くなります。着用感はもちろん、周りから見た印象も涼し気です。
また、ポロシャツやTシャツの素材は通気性や吸汗速乾性に優れている綿100%の素材が一般的です。暑くジメジメした日本の夏を快適に過ごすのに最適のアイテムといえるでしょう。
2-2 メンテナンスが簡単
仕事でTシャツやポロシャツを着用する2つ目のメリットは、メンテナンスが簡単なことです。ビジネススタイルのトップスといえばワイシャツが定番ですが、Tシャツやポロシャツは、ワイシャツよりも洗濯が簡単にできます。
とくに夏場は通勤や移動の際に汗をかきやすく、トップスが汚れやすい季節。ポロシャツやTシャツなら、汗をかいても自宅で気軽に洗濯できるため、汗による衣類の黄ばみも防止できます。
洗濯後のケアが楽なのもポイントです。Tシャツやポロシャツは、ワイシャツに比べてシワになりにくいため、ほとんどアイロンがけの必要がありません。洗濯後、乾いたらそのまま着用できます。
伸縮性のある素材でたたみやすく、たたみジワがつきにくいため、出張にも対応しやすいアイテムです。
2-3 コーディネートの選択肢が広がる
仕事着にTシャツやポロシャツを取り入れることで、コーディネートの選択肢が広がることもメリットです。
昨今のビジネスシーンでは、スーツスタイルが必ずしも正解ではなくなってきています。ワイシャツにきっちりとネクタイを締めたスーツスタイルは、フォーマルではあるものの、時と場合によって、最適なスタイルにはならないことも。
たとえば、真夏の打ち合わせにワイシャツとネクタイで参加した場合、相手が軽装だと、暑そうなどと心配されたり、気の毒がられたりして、浮いてしまうケースがあります。
Tシャツやポロシャツを選択すれば、コーディネートの選択肢を広げることができ、適度にドレスダウンできるようになります。状況に応じて最適な着こなしができれば、個人のイメージアップにもつながるでしょう。
【参考】Tシャツ&ポロシャツを使ったコーディネートをチェック
仕事に適したポロシャツとは?
ビジネスシーンでは、仕事に適したポロシャツを着用することが大切です。仕事に適したポロシャツとはどのようなものなのか、4つのポイントを紹介します。
3-1 台襟が高くしっかりしている
まずおさえておきたいのが、台襟が高くしっかりしていること。台襟とは、襟を首にそって立ち上がらせるための帯状のパーツのことで、襟の土台となる部分です。台襟がしっかりしていると、襟に高さと立体感が生まれます。
ポロシャツには、台襟がないタイプもあります。しかし、仕事で着用するなら、ワイシャツと同じ作りの台襟付きを選びましょう。台襟が高くしっかりしているものなら、カジュアルになりすぎず、きちんと感を出すことができます。
高めの台襟は、第一ボタンを開けたときの開きがちょうど良く、ジャケット着用時のVゾーンも美しく決まるためビジネスシーンに最適です。
3-2 無地でシンプルなデザイン
仕事で着用するポロシャツは、シンプルなデザインを選びましょう。ワイシャツにもいえますが、派手なデザインのものはビジネスシーンにふさわしくありません。カジュアル感をおさえて品よく着用できるのは、無地のポロシャツです。
カラーは、ホワイト、ネイビー、ブラックなどのベーシックカラーがおすすめです。ジャケットやスラックスとも合わせやすく、きちんと感があります。
さらに、ビジネスシーンにふさわしい上品な1着を選ぶなら、ディティールにもこだわりたいところ。袖口や裾のステッチが目立つとカジュアルな印象になるため、同系色の糸で、ステッチ幅も細かいものを選びましょう。ボタンは、高級シャツにも使用される貝ボタンがおすすめ。カジュアルさを軽減して、上品な印象を与えてくれます。
3-3 すっきりしたシルエット
3つ目のポイントは、すっきりしたシルエットです。カジュアルではゆとりのあるオーバーサイズがトレンドですが、袖丈が肘にかかるくらいゆったりしたものや、袖付け部分が肩より腕側に落としてあるドロップショルダーのデザインは、ビジネスには適しません。
とくにリモート環境でポロシャツを着用する場合、自宅のリラックスした雰囲気も相まって、オーバーサイズ感がだらしなく見えてしまうこともあります。
ビジネススタイルにおいて、ポロシャツはカジュアルな印象のあるアイテムのため、過剰な抜け感は禁物。きれいめな印象に寄せることを意識して、すっきりとしたシルエットのポロシャツを選ぶのが正解です。
3-4 ジャストサイズでもラクに着用できる
4つ目のポイントは、ジャストサイズのものを選ぶことです。ゆったりしすぎず、ぴったりしすぎないサイズのものを選ぶだけで、上品できちんとした印象になります。また、ジャストサイズなら、1枚でタックアウトして着用しても、カジュアルすぎずに着こなせます。
ジャストサイズの目安は、着用したとき、身幅に大きなたるみが出ないこと。バスト、ウエストともに、身体に対して10~15cmほどのゆとりがあるサイズ感が好ましいです。
着用感を重視するなら、ジャストサイズでも、ラクに着用できるボックス型のシルエットがおすすめ。ウエスト部の絞りがほとんどないボックス型のポロシャツは動きやすく、見えない部分をスマートに見せる効果も期待できます。
【参考】おすすめのビジネス用ポロシャツはこちら
仕事に適したTシャツとは?
Tシャツは、カジュアルな印象の強いアイテムです。ビジネスシーンで着用するなら、仕事に適したTシャツを選びましょう。仕事に適したTシャツとはどんなものなのか、3つのポイントを紹介します。
4-1 ジャケットに合うシルエット
仕事でTシャツを着用する場合、ジャケットのインナーとしても合うシルエットのものがおすすめです。ジャケットをプラスすることで上品に見え、着用シーンの幅も広がります。
首元は、首元がつまったデザインがおすすめ。開きすぎず、つまりすぎないネックラインを選べば、どんなジャケットにも合わせやすく万能です。
また、見た目だけでなく、着用感も大切。肩回りの可動域が広いTシャツを選ぶと、ジャケットを着用しても動きやすく快適です。さらに、半袖口の跳ね上がりをおさえたシルエットなら、ジャケットの中で袖がもたつくことがありません。
4-2 ロゴや柄がなくシンプルなデザイン
仕事用のTシャツは、ロゴや柄がない、シンプルなデザインを選ぶことが大切です。ロゴや柄入りのTシャツは、カジュアル感が過剰になり、ビジネスシーンに似合いません。必ず無地のシンプルなTシャツを選びましょう。 色は、ベーシックなホワイト、ブラック、ネイビーがおすすめ。特にホワイトを選べば、ジャケットにも合わせやすく、爽やかで涼し気な印象になります。これから仕事着にTシャツを取り入れるなら、まずはホワイトのシンプルなものを揃えるのが良いでしょう。
Tシャツのステッチにはカジュアルな印象があるため、目立たないものを選ぶのもポイント。仕事で着用するポロシャツと同様に、ステッチ幅が細かく目立たないものを選ぶのがおすすめです。
4-3 着用感に優れ透けにくい素材感
素材は綿100%など、吸湿性に優れた着用感の良いものを選びましょう。綿は繊維が繊細で肌触りが良く、汗などの水分をしっかり吸収し、外に発散します。同時に身体の熱も奪うため、涼しさを感じられます。
仕事で着用するなら、シルケット加工が施された、さらっと滑らかな着用感のものがベスト。シルケット加工とは、本来楕円形の綿の繊維を、シルクのように三角形に加工することです。生地に自然な光沢も生まれます。
一枚で着用しても透けにくい、ほどよい厚みがあるものを選ぶのもポイントです。肌が透けるほど薄いものは品の良さに欠けるため、仕事で着用するのは避けるのが賢明です。
【参考】おすすめのビジネス用Tシャツはこちら
ポロシャツ・Tシャツ仕事で人気の着こなし方
仕事でポロシャツやTシャツを着るときには、どう着こなすかも大切です。ビジネスシーンにふさわしい、人気のコーディネートを2つ紹介します。
5-1 ポロシャツ×パンツで爽やかな印象に
ポロシャツは、ジャケットインはもちろん、一枚で着てもきちんと感が出るアイテム。シンプルにパンツと合わせるだけで、爽やかな印象のコーディネートが完成します。
一枚で着るなら、タックアウト(ポロシャツの裾を出す)がおすすめです。タックイン(ポロシャツの裾を入れる)はトレンドの着こなしのひとつですが、慣れていない人からすると違和感を感じることもあります。タックインは、タックアウトより相手の印象の振り幅が大きいため、その場の雰囲気に合わせることも大切です。
ポロシャツに合わせるパンツは、スラックスやチノパンなどとオールマイティーにコーディネートできるため、夏のクールビズスタイルにもぴったりです。チノパンを合わせるなら、もたつきのないテーパードシルエットを選んできれいめにまとめましょう。足元に程よいきちんと感を出すならローファーがおすすめです。
5-2 Tシャツ×ジャケットで程よい抜け感を
Tシャツのコーディネートのおすすめは、ジャケットと合わせたスタイル。カジュアル化が進む昨今のビジネスシーンを象徴するような着こなしです。ジャケットのインナーにTシャツを着ることで、程よい抜け感を演出できます。
Tシャツと相性がいいのは、肩パッドや芯地がないカジュアル感のあるジャケットです。デザインは、きちんと感を出すならテーラードジャケットがおすすめ。ノーカラージャケットを合わせれば、着こなしがより軽やかな印象になります。
セットアップと合わせれば、きちんとしたコーディネートに、単品のジャケットとパンツに合わせれば、程よくカジュアルなコーディネートが楽しめます。どちらの場合も、小物も含めて全体の色味は少なめに。足元は、ローファーやスニーカーを合わせましょう。スニーカーを合わせる場合、Tシャツと色を合わせるとまとまりやすくなります。
仕事でもTシャツやポロシャツを着こなそう
ビジネスカジュアルの流れが加速するなか、仕事でTシャツやポロシャツを着用することは、多くの人から許容されています。周囲の状況に合わせて、品よく着こなすことがおすすめ。記事で紹介した選び方のポイントを踏まえて、最適な1着を選びましょう。
SOLVEの「 仕事POLO 」 と「 仕事Tシャツ 」 は、着用感の良さはもちろん、カジュアルになりすぎず上品に見える点が、ビジネスシーンにぴったりの1着です。仕事でもポロシャツやTシャツを着こなしたいという方は、ぜひ参考にしてください。
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