ビジネスパーソンのおしゃれに欠かせない「シャツ」ですが、なかでも自分ならではの着こなしを求める人に注目されているのが「オーダーシャツ」です。ただ「何となくオーダーシャツはハードルが高い」「うまくオーダーできるか不安」という人もいるでしょう。オーダーシャツで自分にぴったりの一枚を選ぶには、どうすれば良いのでしょうか。この記事ではオーダーシャツのメリットや、専門知識について解説します。
1.そもそもオーダーシャツとは?
オーダーシャツとは簡単にいうと、「サイズ・デザインを自分好みに指定できる」ものを指します。既製品と異なり、自分にぴったりの一着を作れる点が最大の特徴です。シャツの着心地は、わずか数センチのサイズ差があるだけでも変わってくるといわれています。オーダーシャツは数センチ、数ミリという細かい単位でサイズ指定ができるため着心地が抜群です。一口にオーダーシャツといっても、種類はさまざまです。自分の型紙を作って仮縫いまでを行う「フルオーダー」や「セミオーダー」、「パターンオーダー」などがあります。
オーダーシャツのメリット
オーダーシャツは既製品にはない、さまざまなメリットがあります。具体的にどのようなメリットがあるのか、詳しく見ていきましょう。
2-1.自分の体にぴったり合う
既製品と比較すると、オーダーシャツは体型に合わせてサイズを指定できる点が特徴です。自身の体型に合ったシャツなので、見た目もすっきりとしてスマートな印象が与えられます。
2-2.自分好みにデザインできる
既製品は標準的なデザイン・サイズで作られている場合が多いものです。そのためどうしても無難なデザインになりがちです。一方オーダーシャツは好みの生地やデザインで、他にはないシャツを作ることができます。また作る所から携われるので高い満足感が味わえます。
2-3.長く着用できる
自身で一から選んでオーダーしたシャツは、「丁寧に扱いたい」という心理が働き、その結果として長持ちする効果も期待できます。
【参考】オーダーシャツでは何ができる?
3.オーダーの種類
オーダーシャツには大きく分けて、3種類のオーダー方法があります。基本的にあとに紹介するものほど選べる生地やデザインの種類が豊富で、価格もそれに応じて上がっていきます。それぞれの特徴をきちんと比較し、自分にはどのオーダー方法が合うのか把握することが肝心です。各オーダー方法の詳細について、チェックしていきましょう。
3-1.パターンオーダー
パターンオーダーは既製品のシャツをベースに調整する最もスタンダードなオーダー方法です。提供しているお店によっては「セミオーダー」という場合もあります。基本的には、「首周り」や「肩幅」などのサイズを合わせることが可能です。イージーオーダーに比べると、細かな体型補正を行うのが難しい傾向にあります。ほかのオーダー方法と比べると納期が早く、手頃な価格で手に入れやすい点が特徴といえるでしょう。オーダーするハードルが低く、初めてオーダーシャツを頼みたいと考えている人にもおすすめです。
3-2.イージーオーダー
イージーオーダーはすでに用意されている型紙から、自分に合うものを選択してシャツを作るオーダー方法です。パターンオーダーと比べると、細かく体型補正を行えるのが特徴といえます。同じ肩幅であっても、その人によってなで肩やいかり肩など、体型は異なるものです。イージーオーダーは、このような個々の体型に合わせてシャツを作れます。仮縫いなどの作業がなく、フルオーダーに比べると価格は安い傾向です。フルオーダーよりは手軽なもので、なおかつパターンオーダーより「もう少しこだわりたい」と考える人におすすめです。
3-3.フルオーダー
フルオーダーは一人一人の体型に合わせて、一から型紙を作るオーダー方法を指します。豊富な知識と技術力を持つ職人が、一つ一つ丁寧に手で作業を進める点が特徴です。ほかのオーダー方法に比べると、時間がかかりやすく価格が高い傾向にありますが、フルオーダーでは生地やデザインだけではなく、ボタンや縫い糸まで自分の好みに合わせて選ぶことが可能です。オリジナリティーのあるシャツを作れるため、自分だけの一着を手に入れたい人にもぴったりです。デザインにとことんこだわりたい人やプロに任せたいと考える人まで、幅広い層に対応できます。
知っておくべき用語集
オーダーシャツを依頼する際に用語知っておくと注文がスムーズになります。ここでは代表的な用語を紹介します。
4-1.番手(ばんて)
番手とは、生地に使われる「糸の太さ」を表す単位です。番手の数字が大きくなればなるほど、糸は細く生地はやわらかくなります。生地に加工がない同じ糸で作った場合、高番手となり見た目が美しく仕上がります。その反面、繊細でシワが入りやすくなる点も覚えておきましょう。
4-2.巻き伏せ本縫い(シングルニードル)
巻き伏せ本縫いは別名「シングルニードル」とも呼ばれ、シャツの前身頃と後身頃をつなげるとき、縫い代をなかに巻き伏せる縫い方のことです。巻き伏せ本縫いを施すことで縫い代が体に当たらなくなり、着心地が良くなるのです。また強度をアップできたり、アイロンをかけやすくなったりするなどのメリットがあります。特にアイロンのかけやすさは、シャツを愛用するうえで重要な要素です。毎日のお手入れが楽になり、大切な一着を長く楽しめるでしょう。ただし巻き伏せ本縫いは手間がかかりやすく、この縫い方のシャツは価格が高い傾向にあります。
4-3.白蝶貝ボタン
白蝶貝とは真珠の母貝のことで、それを使用したボタンを指します。白蝶貝ボタンはひとつの貝から作れる量が極めて少なく、高い価値があります。そのため主に高級シャツに使われるケースが多いでしょう。また白蝶貝は希少なだけではなく、見た目にも美しいことで知られています。真珠の独特な光沢が美しく、このボタンを使ったシャツは優雅な雰囲気が漂います。
4-4.ボタン根巻き
ボタン根巻きはボタンとシャツ生地の間の糸を何度か巻きつけ、縫い付ける加工方法です。この縫い付け方をすることで、ボタンとシャツの生地の間に適度なゆとりが生まれます。すると手間取りがちなカフスや第一ボタンなどが留めやすくなります。
4-5.ボタンホール
ボタンホールとは、その名前の通りボタンを通すための穴を指します。一番上のボタンホールは横向きであることもあります。これは一番上のボタンホールは、ほかと比べて負担がかかりやすいためです。横向きにすることで縦の力に対抗でき、両手を使わずともスムーズにボタンをかけやすくなります。
4-6.芯地(しんじ)
芯地は生地の表側と裏側の間に挟み込む、「芯」となる生地を指します。芯地を入れることによって、シャツを着用したときに見栄えが良くなったり、型崩れを防止できたりするなどのメリットがあります。ワイシャツの場合は襟やカフス、前立てなどの部分に使用されることが一般的です。なお芯地には「完全接着芯」「フラシ芯」などの種類があります。
「完全接着芯」 芯地とシャツの生地を接着剤で固定するタイプです。既製シャツの多くはこのタイプです。仕上がりはきれいで、アイロンがけを楽にできる点がメリットです。
「フラシ芯」 芯地をそのまま生地の間に挟むタイプです。独特なやわらかさがあり、高価なシャツに用いられることが多いですが、芯地が安定しないためアイロンがけが難しいのが難点です。
お店選びのコツ
オーダーシャツを依頼できるお店は数多くあります。そのためオーダー初心者の場合は、「どのお店を選ぶべきか」と悩んでしまうものです。安心してオーダーできるお店を探すにはどうしたらいいのか、選び方のコツをチェックしていきましょう。
5-1.生地数
お店を選ぶときは、「取り扱い生地数」を確認することが重要です。せっかくのオーダーシャツなのに肝心の選べる生地数が少ないと、好みのデザインにならない可能性があります。基本的には、価格に応じて選べる生地数は増えるのが一般的です。ただし低価格であっても、多くの生地をそろえているメーカーもあります。
また生地のバリエーションも確認するポイントです。目的に応じた生地や、季節にあった生地の取り扱いがあるといった観点でチェックするとよいでしょう。
5-2.品質(組成、形態安定性)
シャツは日常的に着用することも多いアイテムだからこそ、「品質」にこだわることが大切です。生地の品質や組成、形態安定性についてチェックする必要があります。シャツの生地として使われる代表的なポリエステルと綿100%の生地の特徴を比較してみましょう。
・ポリエステル生地
比較的安価で提供されていますが、その分ツルツルとした光沢があり安っぽいイメージがある。形態安定性が高くアイロンがけをしなくても着用できる。
・綿生地
価格が高い傾向にある。手触りや着心地が良い一方しわになりやすく洗濯後のアイロンがけが必要です。ただし綿のシャツのなかにも、形態安定加工を施したものも登場しています。綿独特の風合いを保ちつつ、しわになりにくい生地もあるため、興味のある人は取り扱いのあるお店を探してみると良いでしょう。また価格はメーカーによって大きく異なります。さまざまなものを見比べつつ、自身の予算に合うものを探すことがおすすめです。
5-3.フィット感
カスタマイズできる部分は、メーカーによっても異なります。ボディと袖丈だけ選択する場合もあれば、胸・胴・カフスサイズなど細かくカスタマイズできる場合まで、さまざまです。通常はカスタマイズする箇所が多いほど料金が高くなる傾向があります。デザインシュミレーターを用意しているメーカーもあるので試してみると良いでしょう。
5-4.追加料金の確認
無駄な費用を抑えるためにも、「追加料金」について確認しておくことが肝心です。お店によっては、カスタムによって追加料金がかかるケースもあります。追加料金を請求されたあとで「知らなかった」と後悔しないためにも、あらかじめよく確認しておくことが重要になります。追加料金について知らない状態でカスタムを行うと、予算を超えてしまうケースがあるため気を付けましょう。
5-5.納期
オーダーシャツを依頼するときは、「納期」に注意が必要です。通常のオーダーシャツの場合、注文後に製造という流れになります。納期はメーカーによって異なり、目安も約2週間~50日と幅があります。結婚式や入学式などのイベントでシャツを使う場合は、時間に余裕をもって注文することが肝心です。
5-6.お直し保障
「お直し保証の内容」を確認しておくことがおすすめです。オーダーシャツは既製シャツとは違って、一人一人に合わせて作るため返品・交換に費用がかかるケースがあります。
SOLVE公式サイトのご案内
SOLVEでは、はじめてオーダーシャツ(オーダースーツ及びカスタムオーダーTシャツも含む)をご購入されるお客様向けに採寸や試着サービスを用意しております。
青山本店で実施中の「来店採寸サービス」では、採寸のほか販売中の生地サンプルや襟、カフスなどのパーツ見本をご覧いただけます。
またお気に入りのシャツをお送りいただければ、採寸結果をメールでご案内する「シャツ採寸サービス(現在送料無料キャンペーン中)」を行っております。オーダーシャツはお届け後30日以内の場合、初回お直しが無料なのでお気軽にお試しください。
青山本店ではその他Tシャツやセットアップなど販売中の製品を展示しており、ご試着も可能ですのでお気軽にお問い合わせください。
【参考】無料で利用できるおすすめガイド
オーダーシャツならSOLVE!
オーダーシャツを作るのなら「SOLVE」がおすすめです。カスタマイズ性が高く、刺繍・ボタン・クレリックなども追加料金が発生しません。またオーダーシャツが5980円から作れるなど、既製品と変わらない価格が魅力です。高番手の超ノンアイロンシャツや白蝶貝ボタンのシャツなども、7980円からオーダーできます。納品は15日前後とスピーディーで、お直しも無料です。オーダーでは珍しい半袖やニット生地なども用意されています。
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