クールビズでポロシャツを着るのはOK？

「クールビズ」が夏のビジネススタイルとしてすっかり浸透しています。しかも2021年からは政府が定める全国一律の実施期間が撤廃され、状況や事情に応じてクールビズを取り入れて良いことに。クールビズの着用シーンが増え、今後いっそう拡大していくものと思われます。改めて「クールビズ」を説明すると「冷房の過度な使用を控えるためのビジネス用の軽装」のこと。カジュアルな部類とは言えあくまでビジネススタイルなので、トップスは上品な襟付きを着るのが原則です。定番トップスの筆頭はポロシャツ。定番化しただけあって最適なアイテムなので、クールビズでは積極的にポロシャツを活用しましょう。

クールビズでポロシャツを着用するメリット

ポロシャツがクールビススタイルに最適な理由はいくつかあります。まず「半袖でもサマになる」のが大きな長所。ワイシャツは長袖が定番なので半袖だと違和感がありますが、ポロシャツは半袖が主流なので難なく決まります。また、ワイシャツとは違った「適度なリラックス感」が演出できるのもポイント。ポロシャツはワイシャツよりカジュアルな印象ですが、だからこそクールビズに適しています。さらに「快適な着心地」もクールビズ向き。鹿の子生地や高機能素材がポロシャツの定番で、通気性、吸湿性、速乾性などに優れています。

ビジネス用ポロシャツ「ビズポロ」とは？

クールビズスタイルに欠かせないトップスとなったポロシャツ。だからこそ、ポロシャツのなかでもビジネス用途を想定したタイプが増えています。その特徴について大まかに解説します。

ビズポロと他のポロシャツの違い

ポロシャツのなかでも「ビズポロ」や「ビジポロ」と呼ばれるビジネス用のポロシャツがクールビズの主流です。そうは言っても「ビジネス仕様」の明確な定義はなく、ブランドによって仕様はさまざまです。ただし、ビジネスシーンにふさわしい「シンプルな面持ち」が大前提。定番カラーの無地で、装飾的ディテールを省いたデザインは共通しています。また、シャツに見られる仕様の「台襟」がついたタイプが大半。細かいポイントについては後ほど詳しく解説します。

ビズポロは大まかに分けて2種類

ポロシャツはプルオーバー仕様が基本ですが、ビズポロは前開きタイプも増えています。フロントをボタンで留める前開き仕様の見た目はシャツとほぼ同じですが、ポロシャツの定番である鹿の子生地など、少しカジュアルな印象の生地を使っているのが特徴的です。ただし、前開きのポロシャツとシャツの区別に一定の基準はなく、同じようなデザインでもブランドによってアイテム名が異なり、「鹿の子シャツ」などの名前がついていることも珍しくありません。シャツに近い前開きタイプのほうが上品な印象ですが、適度にカジュアルなポロシャツらしい外見を優先してプルオーバータイプを選ぶのがおすすめです。

ビジネス用のポロシャツを選ぶ時の重要ポイント

ビズポロの特徴を押さえたところで、選ぶ際の大切なチェックポイントを4つ紹介します。大して難しい話ではなく、クールビズに適した上品で快適なアイテムを選ぶのが重要な基準です。

台襟のある襟元を選ぶ

すでに触れましたが、ビズポロは「台襟つき」が主流。台襟とは、襟の土台となっている帯状のパーツです。ワイシャツは台襟があるのが標準的な仕様で、だからこそ首元が立体的になり、エレガントな印象を与えます。立体的になるからこそノータイでもサマになりやすく、ポロシャツの上にジャケットを重ねたときも首周りのバランスが良くなります。

ベーシックで落ち着いた色や柄を選ぶ

ビズポロはビジネスシーンで着るアイテムなので、品があって個性のないデザインが原則。装飾的な要素のないタイプを選ぶようにしましょう。ただし、左胸にロゴがワンポイントで入っている程度なら許容範囲です。色も落ち着きある定番カラーが最適。王道はホワイト、ブラック、ネイビーですが、上品な印象のブルー、グレー、ベージュ、ブラウンなどでも問題ありません。また、シンプルな無地がベターですが、ワイシャツでもよく見るようなストライプなどの定番柄は選択肢に入れても構いません。

自分の体に合ったジャストサイズを選ぶ

ここ数年、カジュアルスタイルではオーバーサイズが人気を集めていますが、ビジネスシーンではあくまでジャストサイズが基本。品良くエレガントに着こなすのが原則です。ジャストサイズのお手本はスーツスタイル。ビジネススーツに合わせるワイシャツと同じように、ビズポロでもバストやウエストで実寸値に15cm程度のゆとりがあるサイズ感が適正です。目安として、両脇を少しつまめるくらいの余裕がジャストとおぼえましょう。

通気性・伸縮性がある素材を選ぶ

ポロシャツはもともと、ポロやテニスなどで着用するスポーツウェアとして生まれたアイテム。そんな出自もあり、通気性や吸湿性、可動性などが優れる生地を使っているのが基本です。王道の生地は鹿の子。ニット生地の1種で、凹凸感があって通気性や清涼感に秀でているのが特徴です。また最近は、高機能素材を使って速乾性やストレッチ性などを高めたビズポロも増えています。素材や生地の種類はどうであれ、涼感が得られる「通気性」と、作業がしやすい「ストレッチ性」の優先度を上げて選ぶようにしましょう。

ポロシャツをビジネスシーンで品良く着こなす方法

デザインもディテールもシンプルで上品なポロシャツを選んだら、締め括りは着こなし方です。ビジネスシーンになじむよう、上品に着こなすのが大前提。3つのポイントを詳しく解説します。

ボタンを開けるのは第一ボタンまで

ポロシャツはノータイでボタンをひとつ開けるのが基本形。ボタンをふたつ以上はずすと、ダラしなく見えたり下品な印象を与えたりするのでNGです。ボタンを開けずにすべて留めても問題はありませんが、どちらかと言うと少し上級者向き。モードな印象やナードな雰囲気が生まれ、似合う人を選ぶ着こなしになります。とくにこだわりがないようなら、ボタンはひとつだけはずすのがおすすめです。

ポロシャツの裾はタックインがベター

ポロシャツの裾はパンツにタックインするのが基本です。これまでも説明してきた通り、ビジネスシーンでは上品に着こなすのが原則で、タックインしたほうが品良く映るからです。ただし、裾を出すのが絶対にNGというわけではありません。トップスの裾を出すと通気性が高まって体感温度を下げられる効果が期待できるので、環境や状況によってはそうした効果を優先すべきです。とは言え、印象が少しラフになるのは避けられないので、その点を念頭に置きつつ状況に応じてアレンジするようにしましょう。

インナーは着た方がベター

ポロシャツ1枚で上半身のコーディネートは完成します。見た目の面で重ね着する必要性はありませんが、機能的なインナーをプラスすると快適性が補強できます。とくに最近は吸汗速乾や接触冷感などの機能を備えたインナーが充実していますので、おおいに活用すべき。ネックが深くて外から見えないインナーを選べば、ルックス面でマイナスになることもありません。白いポロシャツは透けやすいため、透け防止の面でもインナーは重宝します。ただし、 〈SOLVE（ソルブ）〉の「仕事ポロ ホワイト」 なら透けない工夫が採用されていて、その点の心配は無用。見た目ではなく、夏にうれしい機能を補完したいときにインナーを活用するようにしましょう。

まとめ

クールビズに不可欠となっているポロシャツはそもそも、比較的シンプルな作りのアイテム。だからこそ、着こなす際は細かいところまで気を使って上品に仕上げることが大切です。アイテム選びも細かいディテールまでこだわる必要がありますが、それが面倒なら簡単な解決策も。 〈SOLVE（ソルブ）〉の「仕事ポロ」 を選べば良いだけです。サイズ選びさえ間違わなければ、エレガントなポロシャツスタイルは完成したも同然です。

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