ドレスシャツは、スーツスタイルはもちろん、ビジネスカジュアルやクールビズでも着用する、ビジネスシーンに必要なアイテムです。また、ビジネスシーンだけでなく、冠婚葬祭や就職活動などにも欠かせません。

着用シーンが多いドレスシャツですが、「ワイシャツ」や「カジュアルシャツ」と何が違うのか、実はよく分からないという人もいるのではないでしょうか。

今回は、メンズドレスシャツの特徴や他のシャツとの違い、生地と襟のデザインの種類など詳しく解説していきます。

メンズドレスシャツとは？

ドレスシャツとは、ビジネスシーンやフォーマルなシーンで着用される、礼装用シャツのことです。日本では、「ワイシャツ」という名称が一般的ですが、英語では「ドレスシャツ」と呼ばれています。

最近では、多くのブランドから、さまざまなスタイルのドレスシャツが展開されるようになりました。フォーマルなスタイルで着用するだけでなく、カジュアルなスタイルに品を添えるアイテムとして取り入れる着こなしも増えています。

メンズドレスシャツよくある疑問

メンズドレスシャツとはどんなシャツなのか整理するために、ここでメンズドレスシャツに関する2つのよくある疑問と回答を紹介します。

2-1 ドレスシャツのカラーは白？

ドレスシャツのもっともベーシックな色は白（ホワイト）です。冠婚葬祭などのフォーマルなシーンや就職活動では白無地のシャツを着用します。

白以外にも、ブルー系やグレー系、ピンク系、ベージュ系などさまざまなカラーがあり、シーンによって使い分けることができます。たとえば、清潔感のあるブルー系はビジネスシーンで好まれる色です。

2-2 ドレスシャツの色柄は無地？

ドレスシャツを礼装用として着用する場合には、基本的に白無地のものを選びます。しかし、それ以外のシーンでは無地に限りません。ビジネスシーンでも、柄物のドレスシャツが着用されています。

代表的なドレスシャツの柄は、ストライプ柄とチェック柄です。なかでも生地の凹凸でストライプ柄を表現したシャドーストライプは、多くのドレスシャツに使用されています。ほかにも、ピンの様な細い線で描いた縞柄のピンストライプ、方眼紙のような細かい格子柄のグラフチェックなどが人気です。
ストライプ柄なら、ピンで打ったような細かな線が縦に入ったピンストライプや、鉛筆で引いたような細さの線が縦に入ったペンシルストライプなどの柄がシンプルでおすすめです。

メンズドレスシャツと他のシャツとの違い

ドレスシャツと似たシャツの名称として「ワイシャツ」や「カジュアルシャツ」などがあります。これらのシャツとドレスシャツにはどんな違いがあるのか説明します。

3-1 ドレスシャツとワイシャツの違い

まずは、違いが分かりにくい「ドレスシャツ」と「ワイシャツ」の違いについて整理しましょう。

「ワイシャツ」は、もともと「ホワイトシャツ」がなまった和製英語で、明治時代以降に日本で定着した名称です。
しかし、微妙なニュアンスの差があります。一般的に、ドレスシャツはワイシャツよりも少しフォーマルなニュアンスを含んでいるといえるでしょう。

3-2 ドレスシャツとカジュアルシャツの違い

「ドレス」と「カジュアル」の語感の差からも分かるように、ドレスシャツとカジュアルシャツには、明確な違いがあります。ドレスシャツが主にビジネスやフォーマルなシーンで着用される一方、カジュアルシャツは、ラフなシーンでリラックスして着用されます。

カジュアルシャツの特徴は、丈がドレスシャツよりも短くなっていて、タックアウト（裾をパンツから出して着る）することを前提として作られていることです。

また、カジュアルシャツを着る際にはネクタイを着用しないので、襟と身頃を繋ぐ部分である台襟（だいえり）が、ドレスシャツよりも低い作りになっています。これに対してドレスシャツは、ネクタイを締めることを前提に、台襟が高く作られているという特徴があります。 

メンズドレスシャツの生地の種類

メンズドレスシャツの生地にはさまざまな種類があり、生地によって、質感などが異なります。そこで、主な4つの生地の種類について説明します。

4-1 ドレスシャツの定番【ブロード】

ブロードは、ドレスシャツの定番生地です。英国名では「ポプリン」と呼ばれています。縦糸と横糸が緻密に織り込まれた平織物で、生地の表面に、盛り上がって見えるヨコ畝（うね）の線があり、コットン、ウール、シルクなどさまざまな素材が使用されます。

生地の目が詰まっているため耐久性に優れており、洗濯を繰り返してもへたりにくいのが特徴です。熱にも強いため、自宅でのアイロンがけも問題ありません。

生地に光沢感があり、ドレッシーな雰囲気です。肌触りは柔らかくなめらかで、薄手から厚手まで、さまざまな生地があります。

ドレスシャツだけでなく、ブラウスやスカート、パジャマ、着物に至るまで、多くのアイテムに使用されています。

4-2 厚地で斜め織り柄【ツイル】

ツイルは、「綾織り」とも呼ばれている織り方のことで、綾織り物を総称してツイル生地と言います。生地の表面に織目が斜めの畝（うね）状に見えるのが特徴です。コットンだけでなく、ウールや絹を使用したツイル生地もあり、デニムやツイードも、ツイル生地の一種です。

ツイル生地は平織りの生地と比較して伸縮性に優れ、斜めの畝があることでシワになりにくいという特徴があります。

コットン素材のツイル生地は光沢感があり、柔らかな肌触りです。生地に厚みとハリがあり、しっかりしています。ドレスシャツ以外にも、チノパンやジャケットの生地としても使用されています。また、厚く仕立てた堅い生地は、帽子やバッグに使用されることもあります。

4-3 通気性抜群【オックスフォード】

オックスフォードは、縦糸と横糸を2本ずつ引き揃えるようにして織られた薄手の平織物で、「斜子（ななこ）織り」と呼ばれることもあります。生地は少し目が粗く、通気性に優れています。ボタンダウンシャツによく使われる素材です。

オックスフォードは織り目がはっきりしているのが特徴で、一般的に厚みがあり、肌触りは柔らかです。素材はほとんどがコットンを使用しており、吸湿性にも優れているため肌触りがサラッとしています。暑い夏にも好まれる生地です。

オックスフォードのなかには、細番手の糸を使った「ロイヤルオックスフォード」もあります。ロイヤルオックスフォードは、オックスフォードのなかでも特にしなやかで、高級感と品があります。

4-4 強度が高い【ヘリンボーン】

ヘリンボーンは、対になった斜めの線が交互に並ぶ模様が特徴の生地です。「ヘリンボーン」という名前は、斜めの線の模様が、魚のニシンの骨に似ていることに由来しています。綾織りの生地のひとつで、日本では「杉綾織（すぎあやおり）」とも呼ばれています。

生地は、平織りと比較すると適度な厚みがあり、高い強度があります。綾織り独特の品のある光沢感も備え、高級感を感じさせる生地です。

メンズドレスシャツ襟のデザイン

メンズドレスシャツは、襟のデザインも豊富。襟はシャツの印象を決める、重要なポイントです。メンズドレスシャツの主な4つの襟のデザインについて、それぞれの特徴を説明します。

5-1 レギュラーカラー

レギュラーカラーは、最もスタンダードな襟のデザインです。襟先の開きの角度は75～90度程度になっています。

フォーマル度が高く、ビジネスから冠婚葬祭まで着用シーンを選びません。清潔感や信頼感を与えるため、商談の場や面接でも安心して着用できます。

レギュラーカラーのドレスシャツは、いざという時に便利なので必ず1枚は用意しておきましょう。

5-2 ワイドカラー

ワイドカラーは、レギュラーカラーと並ぶ定番の襟のデザインのひとつです。襟先の開きの角度はレギュラーカラーと比較して大きく、100～140度程度です。襟先が開いているため、首回りをすっきり見せることができます。

ワイドカラーは、20世紀前半のファッションに大きな影響を与えた英国のウィンザー公に愛用されたことで知られています。このことから、「ウィンザーカラー」とも呼ばれ、英国を代表する襟のデザインでもあります。クラシカルな印象を演出したいときに最適な襟のデザインです。

ネクタイを締める場合は、きれいに開いた襟を活かして、結び目を大きく作るとバランスがよくなります。ワイドカラーに合わせるネクタイの結び方は、ウィンザーノットやセミウィンザーノットがおすすめです。

5-3 ボタンダウンカラー

ボタンダウンカラーは、襟先をボタンで身頃に固定したデザインの襟です。「ボタンダウン」には、「ボタン留め」という意味があります。英国のポロ競技で着用していた服装を参考に、ニューヨークの老舗紳士服店、ブルックス・ブラザーズ社が考案しました。

スポーツウェアが元となっていることもあり、カジュアルなイメージの強い襟のデザインです。一般的な襟ではネクタイを外すと襟が崩れてしまいますが、ボタンダウンカラーは襟先が身頃に留まっているためノーネクタイでもすっきり見えます。このため、クールビズやビジネスカジュアルで多く着用されています。

ノーネクタイで着用するなら、第一ボタンを外して着用するのがおすすめです。襟の上部がわずかに曲線を描き、襟のシルエットが美しくなります。

5-4 カッタウェイ

カッタウェイは、襟先の開きの角度が大きいことが特徴です。一般的に、襟先が180度ほど開いたものを指します。同じデザインでも、襟の開きが約180度で水平のタイプは、水平線（ホライズン）から「ホリゾンタルカラー」と呼ばれています。名称は違いますが、基本的には同じものと認識して問題ありません。

襟の開きが大きいカッタウェイは、ネクタイを締めると結び目（ノット）がよく目立ちます。このため、ネクタイを締めるなら、ノットが大きめになるウィンザーノットやセミウィンザーノットがおすすめです。

ノーネクタイでもすっきりとした首まわりを演出できるので、クールビズやビジネスカジュアルにも向いたデザインです。

メンズドレスシャツおすすめブランド

メンズドレスシャツは、生地の種類や襟のデザインもさまざまです。たくさんのメンズドレスシャツから自分に合ったものを選んでおしゃれに着こなすなら、Solve（ソルブ）のオーダーシャツがおすすめです。

6-1 襟や刺繍も自由にカスタムできる

Solveのオーダーシャツは、自分のサイズに合ったシャツをオーダーできるだけでなく、デザインも自分好みにカスタマイズできます。

さまざまな種類や色柄を選ぶことができ、襟のデザインもレギュラーカラー、ワイドカラー、ボタンダウン、カッタウェイなど、自由に選べます。さらに、刺繍を施したり、ボタンをアレンジしたりすることも可能。自分流にカスタムし特別な一着を手に入れることができますが、カスタムに追加料金はかかりません。

オーダーシャツが6,578円（税込）からと、既製のシャツと変わらない価格で製作できる点も人気です。

6-2 簡単3ステップでオーダーできる

オーダーシャツは、自分にぴったりのシャツが製作できる一方で、手間がかかると思っている人もいるかもしれません。Solveのオーダーシャツは、簡単3ステップでオーダーできる手軽さも魅力です。

まず、生地とデザインのカスタムを選択します。次にサイズを選択し、最後に会計します。この3ステップだけで、自宅に自分だけのオーダーシャツが届く仕組みです。

また、サイズの計測は、自分で測る方法、シャツを送って採寸する方法、来店して測る方法の3つのサービスに対応しているので、初めてオーダーシャツを製作する人でも安心。さらに商品の到着後30日以内は無料でのお直しにも対応しています。

ドレスシャツをオーダーで自由に

ドレスシャツの概要から、おすすめブランドまで幅広く紹介しました。着用機会の多いドレスシャツは、生地や襟のデザインなど豊富なバリエーションから選びたいものです。

ドレスシャツをおしゃれに着こなすなら、Solveのオーダーシャツがおすすめです。自分流にカスタマイズした一着なら、気分も上がること間違いなし。ドレスシャツをオーダーして、自由に着こなしてみませんか。

SOLVE公式サイトのご案内

SOLVEでは、はじめてオーダーシャツ（オーダースーツ及びカスタムオーダーTシャツも含む）をご購入されるお客様向けに採寸や試着サービスを用意しております。

青山本店で実施中の「来店採寸サービス」では、採寸のほか販売中の生地サンプルや襟、カフスなどのパーツ見本をご覧いただけます。
またお気に入りのシャツをお送りいただければ、採寸結果をメールでご案内する「シャツ採寸サービス（現在送料無料キャンペーン中）」を行っております。オーダーシャツはお届け後30日以内の場合、初回お直しが無料なのでお気軽にお試しください。

青山本店ではその他Tシャツやセットアップなど販売中の製品を展示しており、ご試着も可能ですのでお気軽にお問い合わせください。