ウールタイとは

「ウールタイ」は文字通り、ウール素材を使ったネクタイのことです。ウール100％に限らず、シルクなどにウールを混紡したネクタイもウールタイと呼ばれます。

主な特徴、他の素材などとの違い

ウールならではの「毛羽感」や「マットな質感」がウールタイの大きな特徴。「温かみ」「柔らかさ」「粗野感」「落ち着き」「風格」などを感じさせます。ビジネスシーンのネクタイと言えばシルク100％が大多数ですが、そちらは華やかなツヤ感が特徴的。ウールタイとは光沢感が大きく異なります。ニットタイとウールタイは混同されがちですが、ニットタイはニット生地を使ったネクタイのこと。ウールを使わずシルクのみで仕上げたニットタイも珍しくありません。ニットタイは凹凸のある少しざっくりした編地が特徴ですが、ウールタイは目の詰まった織地が主流です。

やっぱり秋冬向け？

マットで毛羽感のあるウールタイは、温かみを感じさせる表情が大きな魅力。そのため、秋冬シーズンに適したアイテムだと考えて間違いありません。膨らみのある紡毛系の生地を使った秋冬用のスーツと相性が良いため、その意味でもウールタイは秋冬向けだと言えます。ただし、ウールの混紡率が少なかったり起毛感が抑えていたりする場合は、温かみが控えめ。秋冬だけでなく1年を通して使えます。

ウールタイを取り入れる3つのメリット

主な特徴がわかったところで、ウールタイを選ぶメリットをもう少し具体的に解説しましょう。ウールタイの長所がわかると、今の時代にこそ活用すべきアイテムだということもわかるはずです！

季節感が演出できる

ウール素材ならではの毛羽感があるウールタイは、温かみを感じさせる風合いが大きな魅力。そのため、Vゾーンに秋冬らしい季節感が演出できます。カーディガンやニットなどを使わなくても手軽に秋冬のムードが加味できるので、ニットウェアな苦手な人、厚着をしたくない人などにもおすすめです。

こなれた印象になる

黒のスーツはもともとフォーマルなスタイルだからこそ、品格や権威性などが漂います。その印象を活用すれば、落ち着いたムードが演出可能です。ただし、フォーマルなイメージが強いからこそ、黒のビジネススーツを着こなすには、礼服に見えないような工夫が必要になります。

適度にカジュアルダウンできる

ウールタイは「温かみ」のほかに、「柔らかさ」や「粗野感」も感じさせ、シルクタイと比べると少しだけカジュアルな印象になります。だからこそスーツスタイルに合わせると新鮮なのですが、気持ちカジュアルだからこそ、ビジカジスタイルにも最適です。タイドアップのジャケットスタイルはもちろん、最近の主流となっているセットアップスタイルにもマッチします。

おすすめのウールタイを紹介

最後におすすめのウールタイもピックアップして紹介します。〈SOLVE（ソルブ）〉のウールタイは上質な生地感が大きな魅力で、シーズンやシーンを問わず使えるタイプが揃っています。

温かみが強調できる上質なブラウンのウールタイ

ウールとシルクを交織した生地を用いつつ、その魅力を最大限に引き出しているのが「ハンドメイド三巻タイ」シリーズ。裏地を省きつつ、剣先を手作業で三巻縫いすることで、ウール混ならではの柔らさを強調しています。ウールタイの中では上質な雰囲気なので、最初のウールタイとしてもおすすめです。

▶「ハンドメイド三巻タイ　ブラウン」

風格が漂うレジメンタルストライプのウールタイ

ベースは最初に紹介したブラウンのウールタイと一緒。ただし、ブラウン×グレーのレジメンタルストライプを採用することで、トラッドなテイストを加味しています。大定番のストライプ柄だからこそ、シルクタイとは異なる生地感が際立ち、ウールタイならではの風格を強く感じさせる1本です。少し明るいワイン×ベージュのカラバリも選べるので、チェックしてみてください。

▶「ハンドメイド三巻タイ　ブラウン×グレー」

高品質な生地感が際立つグレーのウールタイ

イタリア屈指の名門ミル（織物メーカー）、『CANONICO（カノニコ）』の定番スーツ生地「PERENNIAL（ペレニアル）」を採用。「多年草」といった意味を持つネーミングの通り、何年も使えるほどの耐久性を備え、使い込むほどに上質な風合いが高まっていく生地です。ウール100％ながら毛羽を抑えた仕上げで、季節を問わず使えるのもポイント。ネクタイにも適しています。その中でも「シャークスキン」の織柄生地を採用したのがこの1本。明るめのグレーが鮫肌を連想させるジグサグ感を引き立て、こなれ感を高めています。

▶「ウールタイ All Season　シャークスキン グレー」

汎用性と新鮮味を兼備するネイビーのウールタイ

すでに紹介したグレーのウールタイとベースは同じ。ただし織柄は「バーズアイ」です。その名の通り、鳥の目を想起させる生地感が特徴的。無地でも表情があってこなれたムードが高まっています。ネイビーのソリッドタイは素材を問わずオールマイティーに使えますが、シルク製だけでなくウール製も揃えておくとさらに万全。光沢感の違いによるアレンジが楽しめます。『カノニコ』の「ペレニアル」を使ったネクタイは、カラーや織柄のバリエーションが豊富なので、好みの1本を探してみてください!!

▶「ウールタイ All Season　バーズアイ ネイビー」

まとめ

ここまで説明してきた通り、ウールタイはワードローブに揃えておきたいアイテムの1つ。バリエーションとして加えておくとタイドアップコーデの幅が広がり、スーツスタイルやジャケットスタイルがアレンジしやすくなります。まずは使いやすいネイビーのソリッドタイなどからで構いませんので、ウールタイを大いに活用してみましょう！

▶〈SOLVE〉のオーダースーツ